Scribble at 2023-02-21 13:49:59 Last modified: unmodified
剃刀に関連する技術の歴史を調べる一つの方法として、先日もご紹介したブログ記事と同じく特許を調べるというのが有効だ。そして調べていくと、いま新奇なアイデアとして宣伝されているようなことでも過去に特許として登録されていたことが分かる場合もあって、なかなか実質的な進展や進歩というものは難しいと思う。たとえば、貝印がキャンペーンを展開している「紙かみそり」というのは、紙を使うということだけではなく「脱プラスチック」という SDGs の趣旨もあるため、もちろん期限切れの特許を弄んでプロモーションに利用しているなどと悪態をつく必要はない。でも、紙で作った剃刀を貝印が発明したかのような錯覚をもって「ものづくり」がどうとか日本のイノベーションがどうとか、安っぽいナショナリズムを振り回すのはやめてもらいたい。