Scribble at 2022-04-20 14:59:32 Last modified: 2022-04-20 15:08:27

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これまで長らくマウス・コンピュータの LuvPad AD100 というタブレットを PDF の表示デバイスとして(だけ)使ってきたのだが、既に発売されてから12年が経過していて、ほぼバッテリーでは駆動できない状況となっている。本当に PDF ファイルを開くためだけに使ってきたため、ネットにアクセスすらできなくてもいい(ファイルは microSD カードに入れている)のだが、昨今のタブレットと比べて非力である点はいかんともし難く、カラー写真が数多く収録されている最近の教科書(自然系でも社会系でも、最近はフル・カラーで図版も多い。ちなみに、アメリカの大学の教科書だ)は 300 MB くらいの PDF なので、眺めているあいだに PDF のリーダー・ソフトがクラッシュしたり、そもそもファイルを開けない場合もある。

さきごろ古い光学メディアからデータを取り出していたときに、このタブレットを買ったときに撮影したレシートの写真が出てきた。よく残していたものだと思う。すると、このタブレットを購入したのは「じゃんぱら」の大阪なんば店だった。あの辺りはポータブルの Blu-Ray ドライブを買ったり、何度か利用している店があって、大阪日本橋一帯では今となると数少ない、パソコン・ショップが並んでいる通りだった。当然だが、いまの日本橋や堺筋は僕が8ビットのコンピュータを使っていた1980年代や、それから20年ほど経過した後でも仕事でパソコンの部品を買いに行っていた2000年代の初頭とは全く風情が違っていて、いまや信長書店(有名なアダルト専門のビデオ販売店)とエロアニメのフィギュア販売店とメイド喫茶しかないのではないかと思える風俗街である。

それはそうと、LuvPad AD100 は定価が 39,800 円で、僕が「じゃんぱら」で購入した中古品は2万円くらいだった(レシートは合計の価格しか印刷されていない)。10年以上も使えていたのは良かったが、頻繁に使っていたとは言い難いのが残念だ。でも、これを使い始めて電子書籍とタブレットの組み合わせにも書籍と比べて色々な利点があることが分かった。その一つが、やはり場所を取らないことだ。個々の書籍と比べてという話ではなく、タブレットならタブレットを置いたり立てかけるだけの広さがあればいいからだ。これがアメリカの大学テキストだと "Imperial Octavo" などという A4 版に近いサイズで大部の本を開かなくてはならないため、机に相当な広さを保っていなくてはいけない。A3 版よりも広い余地を常に開けておく(そして、ノートをとるなら更に広く開けておく必要がある)のは、うちの家庭の事情から言って、そう簡単なことではない。

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