Scribble at 2022-02-10 12:26:42 Last modified: unmodified

ここ最近、特に今年に入ってからは自宅でアシッド・ジャズばかり聴いている。とは言っても、その手の有名どころである Matt Berry とか The Brand New Heavies とか Incognito などの曲をスマートフォンで繰り返して再生しているだけだ。音楽サイトのランキングとかで他に評価が高いグループとかアーティストを探してみたりすることもあるけれど、そもそも "acid jazz" というジャンル自体が曖昧で、様々なジャンルとの組み合わせという実験的な志向の音楽を寄せ集めたようなものだから、単にアシッド・ジャズに分類されているというだけでは、ぜんぜん聴く気が起きないような曲も山ほどある。ただ、僕は「アシッド・ジャズとはこれなり」という〈嫌なアカデミズム〉を理由にして好き嫌いを決めているわけではない。たとえばヒップホップの要素が入っていようといなかろうと、ダメなものはダメだし、良いものは良いと思う。それこそ、演歌の要素が入っていてもいいし、シタールを使って演奏していてもいい。

ということで、昨年はもっと本流のジャズ、それこそ John Coltrane だの Bill Evans だのを繰り返して聴いていたのだが(なんだかんだ言って Bill Evans の曲は MP3 にして962曲もスマートフォンに入っている。これを全て再生したら、1曲の演奏時間が平均で5分だとすれば合計で約80時間である。1日にせいぜい仕事をしながら再生するとしても、10時間がいいところだから、プレイ・リストを1周するのに1週間はかかる)、今年はちょっとお休みだ。というか、まったく BGM としてしか再生していないので、どの曲もぜんぜん印象に残っていないし、どういう曲を聴いたのやら覚えてもいない。要するに、家の外で下水道工事してる人たちの出す騒音と同じくらいの意味しかないのだ。寝床でわざわざ聴いているクラシックの曲の方が、回数も少ないし聴いている時間も短いが、よほど印象に強く残っている。

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