Scribble at 2026-04-04 10:06:45 Last modified: 2026-04-06 06:50:06

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ヒトを支配するに違いない。しかも、人知れず…人工知能・AIが、ヒトの「こころ」を模倣した果てに待ち受ける、衝撃の世界

この手の記事を読む必要はゼロなんだよね。暇潰しにラノベやエロ劇画や週刊誌と同じ程度のものとして眺めるなら好きにすればいいけれど、いい歳をした常識ある大人が数分であろうと時間を浪費して眺めるようなものではない。

理由は簡単だ。「もしもAIが『こころ』をもったら」という見出しが使われているように、実現してもいなければ、科学者だろうと哲学者だろうと誰一人として論証も実証もしていない、AI が「こころ」をもつかどうかを仮定した話など、科学でもなければ哲学でもない、いや文学ですらない与太話にすぎないからだ。著者は睡眠や麻酔など意識や覚醒プロセスの研究者ではあるが、もちろん脳神経医学の専門家だからといって、「こころ」を論じるにあたっての十分な背景知識や研鑽を積んでいる保証はない。この手の議論で一番困るのが、「脳の専門家だから(そして「こころ」とはしょせん脳なのだから)「こころ」について何か言う資格がある」という思い込みをもつ科学者や医者が非常に多いということだ。そして、その殆どが出鱈目な話をブログやこういうメディアに書きなぐり、それどころか出版までしてしまうのが日本の現状だ。

日本に、ニック・レーンやマイクル・ガザニカやアトゥール・ガワンデのような水準で一般向けの本を書けるプロパーが育たず、通俗本が売れたくらいで「文化人」に豹変してしまう福岡伸一氏や、安っぽいナショナリズムで「大思想家」というお化けにされている感のある今西錦司氏や養老孟司氏くらいしか育たないのは、要するに出版社の編集者にプロパーとしての専門知識だけでなく、そうした人物を選別し育てる編集者としての見識やスキルが不足しているからであり、PHILSCI.INFO などでも書いてきたことだが、日本の出版編集者というのは、はっきり言って素人に毛が生えたていどの連中ばかりだ。学識がないどころか、そもそも編集者としての知識や経験や洞察力もない、版下データのオペレータか、原稿集めの小間使いにすぎない。それこそ彼らていどの仕事ぶりであれば、あと数年で著者も、編集者も、あるいは DTP オペレータまで生成 AI で代替できるようになるのではあるまいか。

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