Scribble at 2023-05-02 16:28:18 Last modified: unmodified
先日、会社からの帰りに船場センタービルの古書店で『中国故事成語辞典』(加藤常賢、水上静夫/著、角川小辞典、1982)を手に入れた。こういう辞典は、何か分からない言葉を引くというよりも、読み物として楽しい。皮肉なことだが、辞書で調べないと分からないような故事成語を使う人なんて滅多にいないわけで、誰かが話したり書いている故事成語を辞書で調べたことなんて、僕の人生では5回もない。もちろん、故事成語が全く使われていない本ばかり読んでるからでもなければ、使われていても分かった気になっているだけだからでもない。使われてはいても、せいぜい国語の授業で教えられた数少ない故事成語を身に着けるのが関の山であろう。
ただ、いまとなっては使うべきでないと思える言葉もあろう。たとえば「未亡人」という言葉は、もともとは夫が亡くなったら一緒に殉死するべき妻が、いまだに生きながらえているという意味なので、女性の人権という観点では使い続けることに疑問の余地は大きい。