Scribble at 2022-08-03 00:18:37 Last modified: 2022-08-03 13:07:23
このページで紹介されている翻訳書を出版していた啓学出版は1994年に倒産したため、翻訳権の所在はわからないのだが、いまでも翻訳者に訳本の著作財産権があってもおかしくない。翻訳者に照会したという事実が書かれていないのだから、スキャンして OCR からテキストを起こすところまでは個人の自由だが、それをウェブ・ページとして公開したらダメだろう。しかも、この体裁だと自分で書いた著作物のように見える。雑誌に記事とか書いてた物書きのくせに、そんなことも知らないのか。まぁ、ここでは何度も書いてるが、「経済学101」とか「道草」のように翻訳者自身が違法行為をやってるサイトもあるわけだし、そのあたりは自分たちの首を絞めてる自覚もないのだろう(「道草」については、それでよくもクルーグマンの経済の論文を翻訳できるものだと感心するが)。
それから、上記のページで掲載されている文章は OCR から起こしたらしいのだが、「フォーミュレーショゾ」とか「セマンディックス」とか校正できていないのがありありとしてるし、おまけに元の訳文がいまさら公にするほどの品質の翻訳なんだろうかと首を傾げざるを得ない。