2018年07月17日に初出の投稿

Last modified: 2018-07-17

今月から9月までの予定でフル・リニューアルを予定している、某大学の某学部サイトなのだが、実装環境やドメインの取り回しやアクセス方法など、開発やネットワークに関連する与件をディレクターが全く詰めていなかったらしく、ひとまず第一のステップとしてトップページだけを明後日に WordPress で構築して置き換えるという作業が全く進められなくなっている(というか、実質二日でそんなものを実装するというスケジューリング自体、どうかと思うが)。一つずつ詰めていくと分かることだが、相変わらず大学のサイトというのは奇妙で不合理な経緯や与件で構築されて、運営や運用も不可解な点が多い。恐らく、その都度で加わる制作会社やベンダーや IT 関連のコンサルや広告代理店(大学専門に入試案内のパンフレットとかウェブサイトを扱っている広告代理店というのがあって、10年くらい前に別のデザイン会社にいたとき道修町の大学専門広告代理店へ打合せに行ったのを憶えているが、もう検索しても見当たらない)が、仕様を変えたり、携わるコンテンツについてだけ特別な設定を組み込んだり、自社に有利な開発環境やディレクトリ設計を採用したり、要するに発注する側に一定の見識とポリシーがないのをいいことに好き勝手なことをやっているのだろう。これは、地方自治体のサイトにも言えることだが、発注側にリテラシーがないと、地方自治体のサイトは税金、そして大学のサイトは学生の授業料(そして、全ての大学は公的な助成を受けているので、大学においても税金)が浪費される。大学に CTO/CIO/CISO/CPO に相当する見識をもった専任者を採用するのに、年収にして 1,000 万円がかかるとしても、浪費されるお金を節約できればリターンは大学でも数千万円、地方自治体なら数億円のオーダーになると思う。大学については、いまのところ、地方の無能業者や無能コンサルを切ったからといって、地元のヤクザに後ろから刺される大学の理事など少ない(そういう大学が「ない」とは言わない)だろうから、いまのうちに節度ある対応を望みたい。僕らのような、CTO/CIO/CISO/CPO を全て担える人材がいないとしても(もちろん、1,000 万なんて年収で全ての職責を担う人材なんていないし、できるとしてもオーバーワークになるのは必至なので、せいぜい CIO/CPO を兼ねるくらいだろう)、全く一人もいないよりはマシである。

さきほどディレクターが知らせてきた内容によると、どうやら大学には WordPress をインストールするようなスキルをもっている人材はいないらしいのだが、なぜか外部からの FTP や ssh でのアクセスは絶対に認めないというポリシーをもっているらしいので、ルータや FW や UTM を納入した業者のつくったポリシーを守っているのだろう。すると、シ*ープの社内コンテンツを構築する案件で西田辺まで出向いてやったように、サーバにアクセスする権限があるマシンの前まで行って作業するか、作業する権限がある人に任せるしかない。権限がある人はスキルがないため、恐らく残る手段は大学のサーバがあるところ(まさか、SAKURA インターネットの石狩リージョンとか、中堅業者がたまに使うインドネシアや香港データセンターとかではあるまい)に出向くしかないのかもしれない。

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