2018年09月07日に初出の投稿

Last modified: 2018-09-07

Scrapbook アドオンを使っている事情で、会社でも標準のブラウザは Firefox 56.0.2 のままにしてある。Quantum の方がパフォーマンスに優れているのは十分に承知しているし、Quantum(正確にはドイツの会社が Quantum をベースに開発している Cliqz

というブラウザ)も入れてはいるのだが、やはりブラウザのページレンダリングなんて最近は大同小異であり、アドオン、しかもページを保存するという決定的に重要な機能が失われるのは耐え難い。しかし、ページを保存するような用途ではないなら、Quantum を使い分けることにした。なぜなら、もう Firefox 56.0.2 では、僕のマシンだと Twitter のタイムラインがまともに表示できない(というか表示に酷く時間がかかる)からだ。確かに6年も前のマシンだとはいえ、Core i7 3.2 GHz + 12GB RAM + GeForce GT530 という、当時はデザイナーに支給してもいいくらいだったスペックですら、タイムラインを表示し終わるまでに2分近くもかかる(もちろん通信は WAN/LAN どちらもギガビット回線だし、時間帯も関係ない)。また、オンライン・バンキングを利用するときも、特に UFJ ダイレクトのサイトはポップアップで開くログインページで認証情報を入力できる状態になるまで、JavaScript の初期動作が1分くらいかかる。

僕はたびたび、Ajax だの Web 2.0 だのという掛け声によってエンドユーザにパフォーマンスの限界を責任転嫁する世界規模のイカサマ・キャンペーン(結果的にエンドユーザの環境という理由で、南北や国内の格差を弁解・正当化できる)を IT 企業の実務家として昔から(それこそ Ajax や JavaScript 「フレームワーク」の流行が始まった頃から)非難してきたが、可能であればエンドユーザも回避策や対抗策を講じなくてはいけない。どのみち IT やオンラインサービスの大企業や業界など、口先では先進的とか自由とかダイバーシティなどと口走りながらリベラルを気取っていようと、しょせん「そう気楽に言い続けていられる立場を維持するための既得権」を手放すわけがないからだ。

よって、パフォーマンスとして更にすぐれた手段が提供されている以上は、Quantum も使っていくのが望ましいのだろう。ということで、ページを保存するような目的でページを閲覧したり検索結果の画面を利用しているときは Firefox 56.0.2 と Scrapbook アドオンを使い、Twitter や Google+ を見たり、オンライン・バンキングへアクセスするときは Quantum を使っている。ちなみに、処理動作という意味でのパフォーマンスを比較するだけなら、最近のブラウザはおおむね良好だ。Edge だろうと Chrome だろうと問題ない。しかし、Firefox のオプションがだいたいわかっていて、取り回しが一貫しているという点では Quantum を使うのが妥当だろう。他のブラウザは殆ど使っていないので、どういうオプションが快適で安全なのか、また調べ直す必要があるのも面倒なことだからだ(僕はコーディングするときでも、最近は殆ど複数のブラウザで表示確認はしない。もちろんブラウザごとにある一部のバグや例外的な問題は知っているが、CSS 3 の多くが実装されている今日、CSS 2.1 の範囲で十分にプレゼンテーションを指定できるウェブページのコーディングに、ブラウザごとに特別な調整が必要な事例など殆どなくなっているからだ。いまや電通案件でも IE 10 以下は切り捨てだ)。もちろん、試すくらいの事はやっていて、Vivaldi(エンジンは同じなので Chrome でもある)に対して開発・公開されている Scrapbook アドオンを真似た拡張機能を入れてみたこともある。しかし、全く使い物にならなかった。指定した保存先にページを構成するファイルが保存できないし、「ページのソースを保存」してみると、保存先にファイルがそのまま(つまりページごとにフォルダを作って分別されたりせずに)ぶちまけられてしまう。これではだめだ。

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