2018年11月25日に初出の投稿

Last modified: 2018-11-25

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「大阪マラソン」で検索すると、こういう画面が出てくる。そして、"www.osaka-marathon.com" というリンクをクリックすると・・・「大阪マラソン2011」のサイトに飛ばされる(笑)。ちなみにパソコンで検索すると、正しく第8回のサイトがトップに出てくる。このところ、スマートフォンのブラウザは FQDN しかアドレスを表示しなくなり、Google の検索結果でも絶対 URL を表示しなくなったので、これでは実際にどこへ飛ばされるのか分からない。FQDN さえ正確にエンドクライアントに表示すればフィッシング攻撃が防げるというわけでもないのは(ディレクトリとしてホストされているサイトの偽者は FQDN だけでは区別できない)、情報セキュリティの知見などなくても分かることだが、どうやら最近のオンラインサービスを提供する人々には子供でも分かるようなリスクが理解できないらしい。

それに、そもそもこの検索結果の品質はどうだろうか。以前も指摘したように、Google Maps で企業や寺を検索すると、名称が一致するというだけで無関係な企業や寺の URL が「ホームページ」として表示される。こんなことを自動化、しかも「悪質」と言えるほど劣悪な品質で自動化するような手合いが提供する各種のサービス API や機械学習エンジンの出力結果なんて、どれほどのものなのか疑わしいと言わざるをえない。とりあえず、"www.osaka-marathon.com/2011/" を "www.osaka-marathon.com" と表示するような馬鹿げた仕様は改善することを望みたいが、既に Google の技術者なんて連中は「品質管理」と称する広告屋に何も言えないのだろう。

こういうところでも、ビジネスの現場で口にされている「ダイバーシティ」が偽者だということが分かる。本来は政治や宗教やジェンダーや国籍だけではなく、それこそ経営方針やプロダクト管理ポリシーについても異なる意見が社内で言えなくてはならないわけだが、社内でこのようなクソを撒き散らす検索エンジンを放置しても誰も疑問に思わないし異論も出せないというのであれば、そんな会社の「ダイバーシティ」などインド人やフェミニストやゲイへのリップサービスや倫理パフォーマンスにすぎまい。

もちろん、社内で異論を持ちながら留まるには限界があるので、異なる意見を持つ人は限界を超えると退職するわけだが、「異論を人事的に整理する」というスタンスを会社が持ち続けていると、あの昔懐かしきイノベーションの逆説のパターンにきれいに当てはまり、やがてはオルタナティヴのサービスに打ち負かされることになる。

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