2018年04月04日に初出の投稿

Last modified: 2018-04-04

Web サイトにおける一字下げについての考察

この手の、なんちゃってデザイナーとか素人コーダの「個人的な意見」なんてものは、学術やプロのデザインという仕事においてはクソの役にも立たないんだよね。なぜなら、本人はそれでいいんだろうけど、じゃあプロダクトとしての文字列データで字下げしないというプレゼンテーション・ポリシーを CSS コードの設計段階で立てた結果、利用者にどういう影響があるのかが分からなければ、それはただの趣味であり、しかも日本語の文章としての慣例をわざわざ根拠もなく逸脱する趣味でしかないからだ。そんな人間にプロとしての仕事は任せられないね。プロダクトとしてのウェブコンテンツは、利用するビジターにとってどうなのかが最大の指標だ。もちろん、新しい価値観や物事の捉え方を提案するために既存の指標を敢えて逸脱するという手法は選択できるが、それは単なる個人の好みではなく、しかるべき理屈や根拠がなければいけない。てめーの個人サイトで好きにやってろというだけのことでしかないんだよ。

よって、僕はこの事案について是非を論じようとは思っていない。いまのところ字下げしないというプレゼンテーションを維持しているのは、P 要素に対するブラウザのディフォールトのレンダリングが字下げしないからであって、これはもちろん欧文でも印刷物の多くは字下げするので、違和感をもつ人は海外でも多くいるだろう。しかし、字下げしたりしなかったりすることによる効果が分かり難いとか、あるいはありていに言って調査などする気がしないというだけで現状のようになっていると思う。まだ、僕らは是非を語るような段階に達していないのだ。

だいたい、P 要素どうしにディフォールトのスタイリングでマージンが付くから区別できるなどと寝言を書いているが、では一つの段落にリストが入っている場合はどうするのか。HTML の統語論では P 要素もリスト要素もブロック要素なので、リスト要素を P の子要素にはできないが、P - UL - P と分割すると意味論として元の論理構造を表現できなくなる。もちろんこれは HTML の欠陥の一つだが、少なくともスタイリングで P(字下げ)- UL - P(字下げ無し)とすれば、アクセシビリティに問題はあるが(視覚障碍者に字下げのあるなしが判別できないなら)、見た目はリストが含まれる一つの段落として、元の論理構造は伝えられる。

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