2019年08月28日に初出の投稿

Last modified: 2019-08-28

大阪府のプロジェクト・チームが7年くらい前に提案した、大阪駅前ビルや船場センタービルの解体と公園化というプランだが、もちろんこんなのは維新のパフォーマンスにすぎず、何の効果があるのか正確に検討した形跡などかけらもない。そもそも、このプロジェクトは大阪府の公園事業を担当する部署と近畿大学の学生が言い出しただけのものであって、方や公園事業を拡大するインセンティブ《しかない連中》、そして素人の学部生(しかも都市計画などを学ぶ建築学ではなく、行政法の学生)なのだから、まともな根拠などあるはずがない。こういうバカげたやり方で勝手に行政プランを作っては、公園ができるなどと頭の弱いロハスおたくに訴えていたと言える。

しかし、それとは別に考えてみると、確かに JR 大阪駅の南側一帯(「ダイヤモンド地区」と呼ばれている)はビルの多くが老朽化しているし、特に駅前ビルは、はっきり言って何をやって稼いでいるのかも分からないような中小零細企業や胡散臭い店舗の巣窟となっており、「大阪の九龍城」と言ってもいいくらいだ。したがってダイヤモンド地区については、駅前ビルどころか阪神百貨店やヒルトンも含めて再計画した方がいいのではないかと思う。

そもそもダイヤモンド地区が商業施設として機能不全に陥っている理由は、大阪の人間なら誰でも分かる。それは、大阪駅方面から行くのに「Whity うめだ」という地下街、僕は全く気にしないが「迷宮」と呼ばれる経路を通るしかないからだ。大阪駅からダイヤモンド地区へ歩道橋を幾つか渡っていく人なんて、殆どいない。なぜなら、大阪駅の西か東の端にしか歩道橋がなく、中央改札からダイヤモンド地区へ行くのは非常に面倒だからだ。それに、実は Whity という地下街そのものが大して有名な店舗もなく、利用する人の多くはナビオや三番街を始めとする阪急系列の施設へ足を運ぶ通路にしか使っていないため、南側へ行く理由が乏しい。おまけに、ダイヤモンド地区にある店舗の多くが、信長書店を始めとするエロビデオ屋やパチンコ屋、ゲームセンター、6畳ていどの敷地しかない数々の胡散臭い飲食店や雑貨店とあっては、こんなところを若い女性が歩くだけでも危険だという話になるのは当然である。

もちろん、実は船場センタービルも実情は似たようなものであり、小売販売しない卸問屋が多くて一般人が訪れる理由などないのに加えて、小売店までもが夕方の5時頃になれば卸店と一緒になって店を閉めてしまう。これでは平日の昼間に出かけられる周辺の年寄しか集まらないのは自明であり、ナポレオン・ヒルのようなイカサマ師もびっくりの真理と言ってすらいいだろう。したがって、これらの地区に何らかの抜本的な改革が必要であることは確かだが、公園にしたところで無意味である。そんな、左翼や意識高い系の馬鹿にアピールするだけの人気取りをするくらいなら、維新がリードするポピュリストやリバタリアンどもは、もっと経済合理性を推し進めたプランを提案して世論にインパクトを与える方がよい。たとえば、上場企業や大企業はグランフロントを始めとする北ヤードの施設に任せて、ダイヤモンド地区をインバウンドと若者向けの歓楽街として再開発し、地下アイドルや AKB 系の劇場を立てたり、うめだ花月を復活させたり、信長書店などのエロビデオ屋を集めたり、どのみち電化製品の商業地域としての求心力など消失した日本橋からアニメおたく向けの店舗を移転させたりすればいいのではないか。

大阪なんだから。行政の役人すら羞恥心なんてないだろ? これくらいしようよ。

  1. もっと新しいノート <<
  2. >> もっと古いノート

冒頭に戻る


※ 以下の SNS 共有ボタンは JavaScript を使っておらず、ボタンを押すまでは SNS サイトと全く通信しません。

Twitter Facebook