2018年11月20日に初出の投稿

Last modified: 2018-11-20

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ウェブサーバへの負荷を分散したいというクライアントの要望で、SAKURA のクラウドに2台ほど小さなインスタンス(それこそ、1コア 2GB ていど)を建てている。クライアントからはリバースプロキシの負荷はかかるが、全てリクエストはこちらに向けてもらっているし、画像コンテンツはリバースプロキシすら使わずに独自ドメインを設定してリンクしているのだが、それでも load average の値としては上記のとおりだ。サーバの負荷が高いということで一部のコンテンツをこうやって他のネットワークに逃がしているのだが、結果を見る限りは逃がすほどの意味はないと思う。そもそも本体の Windows Server 群や、そこに入ってると言われている SiteCore のようなブラックボックスのアプリケーションのパフォーマンスを疑った方がいいような気がする。

こういう巨大な CMS は、もちろん開発した会社が自力で営業なんてやってるわけがなくて、大手の広告代理店さんとかコンサルタントの道具として流通している。両者には共通のメリットがあり、その筆頭はロックインだ。こういう、中身がまるでわからない代物を情弱の大企業に掴ませておくと、オルタナティブを理解していない人々にとっては、これをやめて他の CMS にできるかどうかも分からないので、いたずらに入れ替えを提案するのは憚られるし、できるとしても入れ替えそのものに予算がかかる。結局、最初に「WordPress なんて攻撃ばかりされてる(マイナーな CMS がマイナーだからこそ攻撃されないのだ)」とか適当な理屈で大企業の情報システム部の「管理備品」として押し込むと、運用している当の企業のシステム部門ですら、入れ替えには消極的とならざるをえない。こうして、客観的な比較が不可能と言える商品が色々な部門で開発されて出回り、実際にはどのていどの機能や品質なのかもわからないが、何年も使い続けられることになる。

きちんとコンテンツやコードやブランドマネジメントなどの要員を確保してサイトを構築・運営し、広報部門やマーケティングや営業とも具体的に効果のある連携をとれるのであれば、はっきり言うが CMS なんて全く必要ないのだ。たとえ1万ページのサイトだろうと、情報設計(ディレクトリ構造やファイルの命名規則も含めた意味であって、導線設計や UI デザインの意味だけではない)さえ適正で柔軟にできれば、実は大して苦も無く運用できる。そのサイトで共通の要素があれば、それをテンプレート化して別のファイルとしておくだけで、一括して1万ページを更新できるのは容易く理解できるだろう。結局のところウェブコンテンツの情報設計は、それが基本なのである。作成するべき1万ページのコンテンツから基本となる要素を割り出したり、逆に割り当てていくという作業は、サイトで提供するべき情報を全て見渡したり、そもそもサイトが何のためにあるのかを理解する立場の人間のデザインにおいて、一定の知識と技術をもったクルーが作業すれば、実のところ一から作り直すのだとしても大した作業ではない。

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