2018年07月22日に初出の投稿

Last modified: 2018-07-22

なんだ。中国の古代の出土遺物を解説した新書を買ったことがあるので、創価学会系の出版社だとは知ってたけど他に「潮新書」からどういう本が出てるのかと探してみたら、そもそも潮出版社にカテゴリーすら用意されておらず、新刊のリストを眺めていくと、やれ三浦瑠璃だ、外務省のラスプーチンだ、街場オヤジだといった壮観な風情である。しょせんは都内の人間関係や小文字の政治力学だけで「激賞」されたり「評価」されたり、あるいは「~を越える逸材」とか「知の巨人」とか、アジアの文化僻地や辺境にそれだけの知性が生まれ育ったり集まってるわけないだろうと誰でも横から合いの手をいれて突っ込みたくなるような、そういう愚かで浅薄な自画自賛を積み上げた出版・マスコミ・報道業界の容貌そのものが「ガラパゴス」とかナショナリズムと蔑まれる自己原因になっているのだ。

ということなので、この出版社が主催していた桑原武夫学芸賞の受賞者を眺めてみても、相変わらず都内の出版社やマスコミ業界の「ガジェット」と呼べる生体道具にすぎない面々の名前が出てくるだけだ。この賞が 2012 年で終わらずに続いていたとしても、それなりの読書やリテラシーを維持して大型書店に出入りしている学部生くらいなら、誰が受賞していたかの予想くらいはできただろう。東なにがしとか、柄谷なにがしとか、國分なにがしとか、池田なにがしとか、福岡なにがしとか、人間関係さえちゃんと知っていれば簡単に分かる。逆に言えば、それだけ都内の文化芸人や思想系の物書きや通俗学者というのも玉数が減っており、つぎに国内の田畑へ俗書を撒き散らすためにクソをすくい上げるべき場所は、恐らく IT ベンチャーの(元)経営者とか、海外で暮らしていたというだけのジャーナリストや大学院生とか、その手の連中が入っているような学術的・知的・思想的な肥溜めなのだろう。

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