2018年04月05日に初出の投稿

Last modified: 2018-04-05

今年から、会社でも Dropbox のビジネス版を契約してリモート・ストレージの運用を始めるのだけれど、プライベートでこういうサービスを使ってきた経験では、はっきり言って過信するのは非常に危険だ。逆に情報資産を消失するという完全性レベルを低下させる可能性があるので、運用ルールは社内のお手軽な外付け HDD よりも寧ろ厳格にした方がいいと思う。

たとえば、Google Backup and Sync を使って会社と自宅でファイルを同期してたりすると、同期してる筈のファイルが先祖返りすることがある(というか同期に失敗して、最新のファイルを別名でアップロードされてしまうので、古いまま維持されているファイルを最新だと思って再編集すると簡単に先祖返りが起きる)。しかも、かなり頻繁に起きる。同期先のマシンでディレクトリの中を見ると、編集後の最新ファイルが「style.css (1)」とかになってるからおかしいと思ってたけど、かなり頻繁に同期に失敗しているらしく、つまりはデスクチップ・クライアントが Google のサーバにアップロードできていないのだ。

スタイルシート・ファイルくらいならともかく、Keepass Password Safe のようにクリティカルなデータを格納しているバイナリファイルでこれが起きると、「かんぜんせいのていか」などと悠長にマネジメントシステムの用語で喋ってるような場合ではなくなる可能性がある。インターネット接続やパソコンについても言えることだし、何度か書いてもきているが、僕らが使っているのはしょせん「民生品レベル」のサービスや製品にすぎない。どこまで他人の技術力や知性、場合によっては人としての品性を信頼するべきかは、実はぜんぜん自明ではないのだ。確かに、他方で現代は高度な分業化が進んで、僕らはパソコンやネットワーク通信の基本的なしくみだけではなく、それらが扱うデータすら自分の手だけでは作れない。それほど仕組みが複雑になったりデータも膨大な量になっているので、他人の成果を一定の基準なり常識なりで信頼しなくてはならないわけだが、そうしなくてもいいことまで(たいていは凡庸な)他人の成果に依存するのは危険だと思う。

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