2019年07月30日に初出の投稿

Last modified: 2019-07-30

ツイッターは望ましくないユーザーだけでなく、ウェブサイトのデザインも片づけてしまった。今月に入り立ち上げた新デザインのデスクトップ版サイトは「クリーン過ぎる」かもしれない。整理されたサイトの動作は早いが、ユーザーからは殺風景だとの批判も聞かれる。ツイッター上で見られるユーザーの不平の大半は(ほかにどこでつぶやくだろうか)簡素過ぎる、というものだ。あるユーザーは、文字のフォントの大きさから自分が老人のようだと感じる、と不満を漏らした。「ボタンを大きくしなければ人々が利用方法を忘れてしまうと恐れているのか」と疑問を呈したユーザーもいた。

ツイッター、大掃除のやり過ぎ? デザイン刷新も不評

原文は4日前に Laura Forman とかいう人物が書いた記事だ。彼女は健康食品や薬剤の調査員から EC サービスをやっていた経歴はあるものの、もちろん素性など分かったものではない。そういうわけで、なにやら Twitter のタイムラインからゴミを拾ってつなぎ合わせるていどの知能はあるらしいから、プロのデザイナーが貴重なコメントを与えておいてやろう。自分で英語に翻訳してよく読め、小僧。

UX なりサービス設計の定石を繰り返すまでもないが、エンド・ユーザの短絡的な不平不満を「市場の声」としてサービス設計に反映させるというのは、はっきり言って素人のやることだ。エンド・ユーザの大半は、自分がどういう基準で何に満足したり不満をもっているか、実は自分でも分かっていないことが多い。彼らの潜在的な基準を丁寧に調査したうえでサービス設計に反映させるならともかく、ああ言われたからこうする、こう言われたからああするでは、「設計」とは言えない。もちろん、自分たちが良かれと思ったものを推し進めるだけでは受け入れられないのも事実だが、エンド・ユーザは決裁権者ではなく、あくまでも事業運営やビジネス・モデルの(それなりに尊重するべき)一つの部品、こう言うことに語弊があるなら「要素」でもいいし「ステークホルダ」と呼んでやってもいいが、そういうものである。

特に、文字を大きくすることは、なるほど僕も新しいデザインはサイドバーのメニューの文字やメニュー・アイテムどうしの間隔が大きく広すぎるようには感じるが、これは恐らく PC 版のサイトをタブレットで表示したときにタップしやすいように作ったのだろうと思っている。もちろん、上記のようにアクセシビリティなど馬のうんこと同じ程度にしか思っていない連中が「老人」になったかのようだと不平を口にするていどのノイズはあろう。でも、それなら TweetDeck や他のフロント・エンドのサービスを使えばいいわけで、Twitter がフロント・エンドのサービスではなくデータ企業であることなど、僕らは10年前でも指摘していたくらいだ。そんなリテラシーすらない馬鹿を相手に、いったい Twitter が収益を維持できるとは思えない。こういう不平を口にしている連中は、無料で RT でもしまくっていればいい「部品」であり、何を言っていようとしょせんは Twitter を使い続けるしかないロボットなのだ。

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