2019年03月05日に初出の投稿

Last modified: 2019-03-05

朝に目が覚めると 6:30 だった。少し冷えると思ったら、掛けている毛布を上半身にくるんで枕のようにして寝ていた。下半身は羽毛の掛布団だけだったから、冷えるのは当たり前だ。そういうわけで、今日は出勤する途中に OMM ビルの地下にあるトイレへ入った。

ときどき見かけるけど、便座に蓋がないトイレだ。『JIS A 5207:2014 衛生器具−便器・洗面器類』では「腰掛大便器」というらしいが、そもそも 2014 年の改定で和風便器の区分が廃止されてしまったため、JIS では俗に言う「洋式」の分類しかしていないようだ。ただし、和風便器にも需要があるらしい。他人の座ったものへ腰掛けたくないという人が一定数でいるからだという。

さて、少し検索すればわかるように、この蓋については衆生がめいめいに自己主張を繰り広げているらしい。或る人は「他人の触ったものに触りたくない、不衛生だ」として蓋そのものが不要だと言い、或る人は「物を落としたらどうするのか。こんなことはリスク対策の初歩だ」と言い、また或る人は「蓋を開け閉めする動作のせいで物を落とすリスクが高まるのであり、蓋のない方がそもそも物を落とすリスクは下がるはずだ」と言い、他の或る人は「最近は自動で流すトイレに慣れた若者がウンコを流さないらしい。後から入った人にいきなり不愉快な思いをさせないよう、蓋を閉めておくべきだ」と言う。

もちろん、どちらにも可能性はいくらかあるので無視することはできまい。蓋を触ると不衛生なのも確かだから、最近は手を消毒するアルコールに加えて、使う前に便座や蓋を拭くための専用洗浄剤まで付けてあるトイレもある。それがないなら、適度な量のトイレットペーパーを引き出して(設置してあるトイレットペーパーすら汚いと言う人もいるにはいるが、そこまでの潔癖症が公共のトイレを使うことこそ一貫性に欠けるか、逆に一貫してるならただの我儘であろう)、まず蓋と便座を乾拭きだけでもすればいい。もちろん、そこまで衛生にこだわるなら、自分でも洗浄剤を持ち歩いていてしかるべきだろう(なんでそんなものを公共のトイレや私企業のテナントビルで用意しなければいけないのか)。

僕は蓋はあった方がいいと思うし、蓋があるという前提で衛生的な使い方をすればよく、蓋がないことで向上する効率などというものは、凡俗がウンコを5秒で終えるか4秒で終えるかていどの、宇宙論的にはそれこそ「クソ」としか言いようがない価値しかない。凡人が1秒くらいトイレを早く終わらせられたとして、それで何の意味があるのかというわけだ。それとも1秒遅いと、こういう人々は毎日のようにウンコを漏らすんだろうか。もちろん、僕はものを便器に落としたりはしないようにしているが、そういう慎重な動作をしなくてはいけなくなるような状況を作り出している方が非効率だとは思わないのだろうか。

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