2019年12月03日に初出の投稿

Last modified: 2019-12-03

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堂島という地域に勤め始めてから13年が過ぎた。周辺に不便はあまり感じないが、やはり本町や南森町や堺筋本町といった他のオフィス街に比べると、入り易い食事処が少ない。したがって、どうしてもインデアンカレーやセルフ・サービスの蕎麦屋(大阪では「うどん屋」と言う方が分かりやすいが)といった、特定の店にばかり入ることとなる。王将(何度か書いたが、僕が「王将」と書くときは「京都王将(ぎょうざの王将)」のことだ)は JR 福島駅まで行かないといけない。それから書店も堂島アヴァンザにあるジュンク堂で十分なのだが、更に取り扱いの分量が多い茶屋町の丸善×ジュンク堂(Twitter で「丸ジュン」という略称は見たのだが、何かのキャラ名と被るようだ。もともと「淳久堂」が名称なのだし、略すなら「丸淳」の方が文字数は少ないけれど、「丸淳」では直感的に分かり難い)にも休みの日に行ったりする。

ところで、堂島から茶屋町までは 2km くらい、徒歩で25分くらいかかるのだが、どうも大阪駅を挟んで対向へ行くのは面倒だ。これは JR を挟んで南北の連絡があまり考えられていないということでもある。実際、道路もガードをくぐるか大阪駅の構内を歩く何か所かでしか南北を行き来できないし、地下の Whity は悪名高い「迷路」だというし(僕はそうは思わないが)、そもそも 2km というと大阪市内では電車で一駅ぶんくらいの距離はあるのだが、西側を通る地下鉄の四つ橋線は西梅田で終点だし、大阪駅を越えて北側へ抜ける御堂筋線や谷町線は、その駅まで行くのに 1km くらい歩かないといけないから本末転倒だ。そしてバスも堂島から茶屋町付近のバス停まで連絡している路線がない。よって、たいていは徒歩で30分くらいかけて歩くことになる。10年くらい前に、ラブルネッサンスさんという化粧品会社のコーポレートサイトを制作したときに、飛天、と言っても分からない人が多いので、「ちゃやまちアプローズ」という施設まで行ったのだが、タクシーで堂島から茶屋町まで乗るという馬鹿なことをして、しかも大阪駅前は渋滞で全く動かないため、歩くよりも時間がかかったということもある。

こういうわけで、JR 大阪駅をはさむ南北の地域は連絡が悪い。よって、最近は堂島周辺からグランフロントなどに移転する会社も増えてきているのだが、僕らの感覚としては天王寺や難波にある会社へ行くのと移動コストが殆ど変わらず、たった 2km しかないのに離れた取引先になったという印象を受けたりする。このように、ビジネス街が徐々に分断されてきているのが大阪駅周辺の状況で、おおよそ北からグランフロントを中心とする新興オフィス街、大阪駅前ビルを中心とする零細企業の巣窟、堂島周辺の(敢えて言うが)古いオフィス街、そして梅田や大阪の近辺にある、中之島、淀屋橋に分かれる。中之島や淀屋橋も歴史のある商業地区であり、ここでも冒頭で紹介したフェスティバルタワーのような再開発が進んでいて、堂島周辺は電通だけでなく企業がどんどんテナントビルから出て行って、土地の大小に関わらず跡地には分譲マンションが建つという事例が増えてきている。はっきり言えば、堂島は商業地区としては《終わってる》と見做されているのだ。

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