2018年06月15日に初出の投稿

Last modified: 2018-06-15

利用実態からして、なんでそんなものを継続して流行みたいに取り上げてるのか、いまいち分からない話題というのがある。僕にとって、その筆頭は OS の仮想化ツールとか Docker のような、環境・プラットフォームの複製ツールだ。レンタルサーバ屋をやってるわけでもなく、毎日のように新しいセットアップのサーバでシステム開発するなんて激しい作業環境にいるわけでもない、世界中の大半の開発者やコーダにとって、OS の環境を新しくセットアップするとか、ましてや現行の運用環境をコピーしなくてはいけない事情など、半年にいちどもなかろう。都内の IT ベンチャーで遊んでる子供にでも聞けばいいと思うのだが、いったい毎日のように OS をセットアップしなおしてる人間なんているのか? 恐らく、ペネトレーション・テストやウイルスの解析をやっている、情報セキュリティの会社にいる人々はやっているのかもしれない。でも、そんなのは粛々とやってろというだけであって、そんな必要がない他業種の人間にまで勧めるような実務ではなかろう。

仮想化ツールや Docker のようなコンテナ管理ツールなら、特殊なカスタマイズを施したサーバでもすぐにコピーして使えるから有利だという理屈はありうる。しかし、それは OS のアップデートが不要なくらい、それこそ毎日のように OS をコピーしてセットアップしなおすなどという、通常のベンダーやウェブ制作会社や IT ベンチャーではありえない実務を想定したときの話だ。毎日、特殊な OS をセットアップして、新しいオンラインサービスを構築するような人がいるとしても、そのたびに独特のセットアップで OS を用意しなくてはいけないという時点で、そいつは無能だろう。無能の実務に合わせて、まるで毎日 OS をセットアップする開発者がいるかのような想定で、手軽に OS をコピーできるなどという期待をバラ撒いても、そんなのは大半の企業においてはどうでもいいことだ。

それに、特殊なカスタマイズがしてある OS であれば、半年ごとに OS をコピーしてセットアップしなおすと、まず確実に大量のプログラムをアップデートしなくてはいけなくなる。仮想化 OS のバイナリデータやコンテナを、それこそ「ファイル」として持ち続けるというのは、どんどん異臭を放つクソを手に持ったまま開発するのと同じことだ。半年ごとにクソを机に置き直して手を洗うなどという実務は、半年ごとにいちから OS をセットアップするのと大して所要時間は変わらないと思う。なぜなら、手作業で OS の環境をセットアップするにしても、当然だがシェルスクリプトで大半は自動化できるからだ。要するに、僕が見ている限りでは仮想化とかコンテナなんてものを使ってる人々は、単純に OS をコントロールしたりシェルスクリプトを書くスキルがないだけの話ではないのか。

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