2018年11月07日に初出の投稿

Last modified: 2018-11-07

一昨日に、早く仕事を切り上げてから御堂筋を南へ歩いて帰路についていた。途中で本町の大阪国際ビルディングに入っている Seria に立ち寄って、鳥さんのカレンダーを購入しようと思ったからだ。ここ3年ほど、Seria で売っている鳥さんのカレンダーを好んで使っている。

御堂筋を本町まで下りてくると、「津村別院」あるいは「北御堂」と呼ばれる、浄土真宗本願寺派の寺院へ入る階段が見えてくる。御堂筋を通って出勤したり退勤しているときは前を通るわけだが、歩道からは伽藍がよく見えないので、時間があったら入ってみようと思っていた。そして、その日は時間があったので、初めて階段を登ってみたのであった。

それなりに急な階段を登ると、真正面に巨大なビルと言ってもいいような本堂が見える。御堂筋を拡張するときに敷地を提供したらしいので、本堂の巨大さに比べて手前の敷地が非常に狭い。一礼して正門をくぐるとすぐに本堂へ上がる階段があって、わずかに階段の両脇に広場が残っているていどだ。都会の寺院は昔から「境内」と呼べるような敷地が殆どなく狭いという印象があって、昨今はビルの1階だけが寺になっているというファンキーな業態もある。そういえば津村別院も本堂の下は裏手から入る巨大な月極駐車場だったはずで、「別院」を名乗る規模の寺院でも事情は変わらないらしい。

ということで、夕方から本堂を登っていく用事などないため、本堂の階段の両脇にある小さな広場のベンチに腰かけて、暫く休んでいた。休んでいる間に見かけたのは、見回りの警備員さんと交代上がりらしき別の警備員さんだけだ。それ以外は誰も訪れないし帰りもしない。イベントがなければ人がなかなか訪れない場所なのだろうか。観光客くらいいてもよさそうなものだが、あの急な階段で中が分からないのでは、門を入っても何があるのやら不安に感じる人が多いのではないか。

実際、現に敷地へ入った後ですら、どこに入っていいのか悪いのかも判然としない。恐々と本堂の階段の脇にある出入口らしき場所へ行ってみたら、中にはホテルのロビーみたいな休憩所がある。入ってみると、左手には(一見すると分かりにくいが)パンフレットを並べた棚の後ろに、浄土真宗本願寺派に関連する書籍だとか勤行集(ごんぎょうしゅう)などが並んでいて、ここで購入できるようだ。

特にそれ以外に何か見るようなものはないため、今度は反対側の出入り口から本堂を出て、さきほどとは反対側の広場を通り、正門の前で一礼してから階段を下りた。そういえば正門を入ったあたりに親鸞聖人らの巨大な像が建っているのだが、なんだか随分と窮屈そうに見えた。見晴らしが悪いせいではないか。一心寺の仁王像くらい見晴らしのよいところに置いた方が喜ぶような気がする。ちなみにだが、別にこういう場所へ立ち入ったからといって、何か宗教的なことを感じたり考えたりするわけではない。

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