Scribble at 2021-05-07 11:32:02 Last modified: 2021-05-07 20:17:22

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会社でドアをロックするための管理サービスとして Akerun というのを導入した。昨年度から営業時間中はドアをわざと開放して通気をよくしていたので、使い始めるまでには至らなかったのだが、いつまでも料金だけ払って使っていないのでは無駄だ。そして、そもそも出社する人が極端に減ってきたため、その人がトイレや外出で業務エリアが無人になる可能性もある。トイレへ行くくらいで全てのドアを施錠するのも手間がかかる。そこで、そろそろセキュリティ・ドアのシステムを運用しようということになった。

いま、会社でセットアップしているのだけれど、幾つか困ったことがある。

まず一つ目に、導入の手順を紹介しているページには動画が埋め込まれている。それを見ておおよその手順を把握できるのだが、機器やドアの傍で動画を観るならスマートフォンで観るのが便利なのだけれど、画面をポートレートにすると動画のサイズが小さくてなんだかよくわからない。なので、ランドスケープにしてみると、困ったことに最近のサイトでよくある position: fixed にしたページ上部のグローバル・メニューが画面の 1/4 くらいを覆っていて、動画が隠れてしまうのだ。これ、何回も当サイトで言ってることなのだが、別に JSTQB とかテスト技術者の資格を取っている必要なんてなくても、自分たちで作ったサイトの表示確認くらいしないのだろうか。

そして、次に困ったのが Akerun を設置する初期設定でアプリケーションを使うのだが、これに初回の作業としてログインしようとすると二段階認証を使っていたら Google Authenticator のような別のアプリケーションを開かないといけない。たいていのアプリケーションは他のアプリケーションで必要な情報をコピーとかしてタスク一覧から選んで戻れるのだけれど、Akerun のアプリケーションは Google Authenticator のような他のアプリケーションにタスクを切り替えてフォーカスを移すと自動でプロセスを終了してしまい、しかもタスクの履歴にすら残らないので、再びログイン情報を入力しなおさないといけなくなる・・・当然、そんなことをしているあいだに Google Authenticator から読み取った6桁の認証コードは別のコードへ切り替わってしまうため、再び Google Authenticator を開くと Akerun が消えてしまい、またログイン情報を入力して、その間に認証コードは期限切れとなり・・・あほか。こんなもんやってられるか。ということで、Akerun のアプリケーションは業務用の iPhone にインストールして、Google Authenticator は僕の Android で表示するという手間がかかる。

あと、Akerun には何の責任もないことだが、この手の作業をしてるときにいつもイライラするのが、スマートフォンのテキスト・ボックスでパスワードなどのテキストを範囲選択するときに文字列の両端へ出てくる、昆虫採集のピンみたいなクソ UI だ。たいてい、動かせるまでに数十秒は何度もタップしなおさないといけなくて、簡単にフォーカスが外れてしまう。しかも、Android では選択範囲を拡大鏡で表示してくれるからいいが、iPhone だと選択範囲そのものが指で隠れてしまって、自分で自分の邪魔をしているというイライラするような状況を仕様として作り出している。これは、まったくもって馬鹿が考えたとしか思えない機能だ。Android では IME によってはカーソルを仮想の矢印キーで動かせるようになっていて、非常に的確かつ正確に範囲を選べるのだが、iPhone にはそういう機能がない。これで Apple 製品は「デザイン性」がどうのと豪語しているのだから、まともなデザイナーであるくらいの自負を持っている一人として笑止と言う他にない。

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