2019年01月01日に初出の投稿

Last modified: 2019-01-01

昨日は実家で連れ合いと父親との三人で、年越し蕎麦を食べてから紅白を眺めて過ごした。大阪市内もいよいよ冬としては当たり前の寒い時期に入ったようなので、さすがに暖房のエアコンもつけたのだが、なるべく着るもので対処したい。その後、新年を迎えて挨拶を交わしてから、0:30 頃に実家を後にした。

特に年が改まっての抱負など決めていないのだが、企業の役職者としては情報セキュリティ管理やリスクマネジメントについて、まだやるべきことが多い。ふだんは、就業時間の大半を技術や情報の調査に当てたり、現状の社内規程や情報機器の設定・運用の検討に当てたり、あるいは殆ど全ての部署からくる相談や質問や作業依頼に応えたり、受託案件のコーディングや開発やサーバ構築に費やしている。情報セキュリティのマネージャ、プログラマ、コーダー、社内の情報システム管理者、ネットワーク技術者、これらは多くの人からは「システム担当」という一つの管掌の仕事にしか見えないだろうが、おおよそ上場企業では単独の部署をつくるような別管掌の専門業務である(つまりそれぞれの業務を一定の水準でこなすには、兼任していては難しいくらいの情報や技術力や経験が必要である)。しかし、これらに加えて、企業の役職者として経営にどう関与するかという課題については、実際に何か実行するかどうかという以前に、学んだり検討しておくべきことがある。「情報セキュリティ・マネジメント」「受託案件のエンジニア」「情報システムとネットワーク管理者」という、それぞれ専任者を雇ってもいい管掌を担っているわけだが、本来は部長待遇で経営会議に参画しているのだから、「来月はがんばります」系の無意味なお喋りに付き合うだけが古参社員の役割でもなかろう。

思うに、どういう企業でも組織の維持と販路の開拓は永遠の課題であろう。いちど決めた組織編制や人員配置が長期間にわたって維持できる保証などないし、ひとつ固めた販路や顧客が長期間にわたって付き合ってくれる保証もない。不安定で予想し辛い要因も加味して、どんどん状況は変わり行くという前提で考えるための度量というものが、つまるところ「フレームワーク」と言うべきものであって、チンケな経営書に書かれている単純なスローガンや図表や統計学の数式で、経営を概念の玩具のように扱うことがフレームワークの用途ではない。しかし、そもそも知らないものの限度を理解して使うことなどできないのだから、まずは知っておくことも重要だ。「ブルーオーシャン」なんて、いまどき元の本を読んで勉強するよりも、マーケティング用語をちりばめた手軽な通俗本で定式化された説明でしか知らない人も多いと思うが、そんな薀蓄を山ほど知っていても、実際には仕事の役には立たない。片言節句を見て何かを思いついたなどという逸話を語る人々というのは、それまでに短いフレーズでもヒントとして何かが思い当たるような経験を経ているからこそ、有効な思考に活用できるのである。何も素地のない人間に、松下幸之助やナポレオン・ヒルや親鸞やウィトゲンシュタインの「ツイート」みたいなものを読ませたところで、噴き上がりのネトウヨや左翼と同じていどのことしか思いつかない。一部の人々は学歴を「シグナリング」だと豪語しているが、そういう短い情報で的確に学ばせるための効果的な仕組みを企業の側で作りやすくするために一定の学識を採用の条件としているのであり、学歴は実は実質的な意味があるのだ。学歴で採用しておきながら、有効に彼らの素養を活用できずにロクでもないサラリーマンを量産してきたのは、実は受け入れる大企業や上場企業の無能な受け入れ部門の部長や人事部に責任があるのだ。

という理解を踏まえて、少なくとも情報セキュリティや情報資産の管理・運用についての社内研修は、もっとレベルを上げていかないといけないと思う。全ての従業員は情報を扱う。その適切で有効な管理や利用の仕方として、最も基礎になる重要なアイデアを教えるのは、受け入れ部門だけでも人事部だけでもなく、情報セキュリティの部門にも大きなチャンスがある。

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