2018年05月14日に初出の投稿

Last modified: 2018-05-14

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某社がサイトを CMS からごっそり変更することになったらしい。既存の CMS はウェブ制作会社がオリジナルで開発したものだが(BAやミツエーリンクスさんも似たようなビジネスモデルを持っている)、これが非常に使い辛いらしく、またライセンス料金もかかるので、無償の・・・もちろんメンテナンスにコストがかかることは分かっているはずだが、とりあえずソフトウェアの利用料金としては無償のものに替えたいという。で、なぜかシステム開発の知識もないクライアントが持ち出してきたのは Drupal だ。もちろん、用途に合っているなら WordPress や Movable Type でなくとも一向にかまわないのだが、本当に分かって選んでいるのかどうかは不明である。が、今回のサイト構築では何社かがバラバラに絡んでいるらしく、当社で開発環境を知らされた時点では、既に Drupal 上でサイトを作っている会社があるため、いまから CMS は変更できないという。

ところが、既に一部のコンテンツを制作する作業を受注したはいいが、当社には PHP というプログラム言語があることを知っている人材が3人くらいしかいないので、さきほど Drupal での作業ができるかどうか打診された次第だ。来月中の作業なのだが、もちろん来月は ISMS の監査があるため、お断りした。まぁそれでも、Drupal は使ったことがないので、この機会にざっと使い勝手を覚えておくことにした。

まず Windows のローカル環境にインストールしたのだが、注意点が幾つかある。ローカル環境でインストーラを動作させると、言語を「日本語」としたときに i18n 用の翻訳ファイルが置かれているサイトへアクセスできないとかエラーが出てインストーラが止まってしまう。このとき、https://localize.drupal.org/translate/languages/ja という翻訳ファイルのサイトへ行ってから、日本語のローカライズ用ファイル(例えば drupal-8.4.8.ja.po)をダウンロードしてきて、/sites/default/files/translations へ置こう。次に、.htaccess を有効にしないと「クリーンURL」とやらが有効になっていないと警告されるので、Allowoverride で .htaccess を有効にする。その他、OPCache モジュールは有効にしてもなぜか認識されないため、これは無視してインストールを続行すると、暫くして上記のような画面が出てきて完了する。(このあとで、手作業にはなるが $settings['trusted_host_patterns'] 等の設定を調整した方がいい。

それにしても、drupal.jp 日本のサイトは最新版の情報は辛うじてフォローしているようだが、それ以外はぜんぜんコンテンツが更新されていないようだ。他にも、テーマを集めたショウケース・サイトは 2016 年くらいで更新が止まっているところが大半だ。日本語の解説書は 2009 年に発売されたものをいまだに宣伝しているし(バージョン7から8になったときテンプレートエンジンが変更されているため、たぶん現在は古すぎて殆ど使い物にならないだろう)、だいたい Drupal を開発者として運用するためには、これの管理画面の扱い方を知っているだけでは全く不十分なのであって、コアシステムどころか "vendor" ファイルに入っているサポート用のライブラリ、Symfony や Zend Framework の扱いも少しは慣れておく必要がある。だいたいの印象だが、WordPress よりも Movable Type 寄りの、できることは多いがメンテナンスできる人材を育てるのに非常にコストがかかるシステムだと思う。

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