2018年08月28日に初出の投稿

Last modified: 2018-08-28

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https://www.webdesignclip.com/

前に在籍していたデザイナーが「既にウェブページの基本的なレイアウトは出尽くしている」と評したのが7年くらい前だったと思う。それゆえ、洋服やフライヤーのデザインと同じく一定の年月が過ぎると前に見たようなパターンが繰り返される。結局のところ、人はものをすぐに忘れるし、ましてや自分が見たこともないなら過去の事柄が繰り返されても目新しければいいのだ。かようにして、このようなビジュアルデザイン(僕はこういうものを「ウェブのデザイン」だとは思っていない。あくまでもウェブサイトのデザインとは UI や導線や情報設計や非機能要件も含むからだ)は、僕らのように20年ほど制作業界にいる者にしてみれば古臭いが、今どきの新卒や「デジタルネイティブ」という名のデバイス対応型の凡人には新鮮なのだろう。

それはそうと、わざとなのかどうかは分かりかねるが、このショウケース・サイトは、個々の登録サイトの登録日という情報がないので、乱雑に並んでいる登録サイトがいったいいつ公開されたサイトなのかまるでわからない。実際、期間限定のキャンペーンサイトでもなさそうなのに、既にサイトが存在しない事例も散見される。そして、ショウケース・サイトとしてはブックマークに近い体裁であり、登録されたサイトのカテゴリーすら設定されていないのに「よく似たサイト」といったコンテンツがある。ポータルとか大学・公共施設などのサイトを参考にしたいと思ったのだが、これでは徒労だ。ページをどれだけ遡っても、大半は一昔前の Flash サイトを HTML5 で作り直しただけの代物であり、デカい写真を貼り付けているだけでタイポグラフィのセンスなど殆ど感じられない素人臭いサイトが並んでいるだけだ。昔からよくある話だが、そもそも中小企業や芸能人のように会社概要かプロフィールを除けば殆どコンテンツがないにも関わらず、はったりでサイトを作らなくてはならなくなると、画像を貼り付けておいて、あしらいのようなテキストを散りばめるだけとなる。そして、僕らのようなデザインのプロは、AID やバスキュールのデザイナーが手がけていようと、そんなものをいまさら見る必要などない。

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