2018年10月02日に初出の投稿

Last modified: 2018-10-02

家電業界の生き残りに「IoT」や「Connected」というスローガンを持ち出す人は多い。要するに電化製品をネットに接続して、どこかの会社のサーバで情報を管理しようということだ。なぜなら、単に外出先からエアコンをコントロールして帰宅するまでに部屋を冷やしたり温めるなどということは、その電化製品に簡単なサーバ機能さえ実装すれば第三者のオンラインサービスなど全く不要だからだ。それは、彼ら IoT ビジネスの経営者やマーケターや技術者や周りの太鼓持ちジャーナリストどもに言わせれば IoT ではなく、したがって間違いだということなのだろう。かようなバカの牽制レトリックなど哲学者には何の効力もないが、バカのレトリックを知っておくことは大切だ。有能な人間は多様であり色々な成果を上げるが、バカがやることはワンパターンなので、一つのパターンを覚えるとかなりたくさんのバカな議論を無視できて効率がいい。

僕らは消費者として、次世代と称するサービスや製品を吟味するが、彼ら売り手もまた「IoT という提供側のロジックではなく、Connected というユーザ側のロジックで製品やサービスを展開する」という嘘っぱちをばら撒く。消費者が売り手の立場で商品を吟味するわけがないのだから、売り手はそういう消費者の心理を必ず利用しようとするからだ。したがって、買う方の愚かさと売る方の愚かさを比べた場合には、やはり消費者の愚かさが世の中を悪くしていく強い要因だと言える。

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