2018年09月01日に初出の投稿

Last modified: 2018-09-03

添付画像

心斎橋アセンス @book_athens

【閉店のお知らせ】

この度アセンス全店舗は、9月30日(日)をもちまして閉店させていただくことになりました。

皆様の温かなご支援の中、これまで営業してこられました事、厚く御礼申し上げます。あと少しの間ですが、最後の一日まで皆様のお越しをお待ちしております。

https://twitter.com/book_athens/status/1035709411317014528

心斎橋のアセンスに初めて入ったのは、少なくとも15年は前のことだ。ようやくウェブのデザイナーとして仕事をするようになった頃、何かの用事で心斎橋へ行ったときに時間を潰すのに入ったのだったと思う。1階は雑誌の売り場で狭くて辟易したため、二階へ上がると急に様子が変わって高い棚に文庫本が並んでいたり、更に上の階へ上がると人文・社会系の本や建築の本がたくさんあり、最上階は写真集や洋書のデザイン本が置かれていて興味深いと思った。それ以来、心斎橋あたりに行く機会があれば連れ合いとよく入ったものだった。

しかし、どのみち書店へ一緒に行くなら規模が大きい方がいい。そういうわけで、茶屋町に「丸ジュン」(「MARUZEN x ジュンク堂」と表記したり発音するのは、そろそろ面倒臭いにも程がある)が出来ると、自然と足が遠のくようになった。そして、大阪市中央図書館へ通うようになった3年くらい前、図書館からの帰りに「クリスタ長堀西荷捌場」の近くにある入り口からクリスタ長堀という地下街へ降りると、通路の壁に設置された広告スペースに奇妙なロゴマークが描かれている。「アセンス」とは書かれているが、かつて訪れていた書店のカリグラフィーを模したような書体のロゴとはまるで違う。もう忘れてしまったが、ダイコクドラッグのポップかと思ったほどだ(笑)。そして、店舗の規模が縮小したとかいう話を聞いていたのだが、それでも事業継続は難しかったようだ。

昨今、観光客も例外なく書物なんて興味が無いという人が増えているのだろう。日本の美術書とか建築写真の本を並べても、わざわざ探してまで買いに来るような人は少ないだろう。僕はアセンスの近くにある BOOK OFF へも足を運んでいたのだが、あそこでも年々と言っていいほど単調に美術書や技術書の洋書とか専門書が少なくなって来ているのが分かったものだ。それとは逆に、『七つの習慣』の漫画、『漫画日本経済入門』、あるいは表紙に校則違反の短いスカートを履いた女子高生を描く(というか、あの服装はキャバ嬢の「コスプレ祭」の格好だろう)、プログラミング言語か経営学か機械学習の通俗本が棚をどんどん占拠するようになってきていた。

  1. もっと新しいノート <<
  2. >> もっと古いノート

冒頭に戻る


※ 以下の SNS 共有ボタンは JavaScript を使っておらず、ボタンを押すまでは SNS サイトと全く通信しません。

Twitter Facebook