2018年12月10日に初出の投稿

Last modified: 2018-12-10

【目次】『これからの本屋読本』をすべて無料で公開します。【全文公開】

連れ合いに教えてもらった記事で、なんとまぁ本屋さんを運営・経営する話が丁寧に紹介されているし、本屋どころか本に携わる流通という話題に関連してセドリの話まで出てくる。リテイラーの業界については色々な経験をされているようなので、そのあたりの実務については貴重な情報が多く、参考になる人も多いのではないか。

ただ、一般的な経営書と全く同じように、これは単なる実務の話であって、彼と同じように「成功」するための方法なんて全く書かれていないし、書かれていたとしても真似しようがないだろう(例えば、電通や博報堂の関連企業から事業資金を出してもらう伝手なんてある人がどれほどいるだろうか。そして、そういう伝手があったとしても万人に勧められる方法ではあるまい)。そして、これは常に僕が地方の自営業者さんや小売業者さんについて思うことだが、僕はこの人の店で本を買う機会は一生ないだろうということだ。つまり、「成功」なんて言っても下北沢の周辺にいる田舎学生を相手にしてるていどのことで儲かっているに過ぎない店舗という可能性もあるのだ。そして、もちろん地方でも一部の方が実際にやってるように、その程度のことでも勝手に名乗れるのが「コーディネイター」や「コンサルタント」であり、博報堂系列の力があれば彼のブランディングやイベントも立ち上げるのは簡単なのである。

従って、僕は上記のコンテンツについては非常に興味深く評価できるが、逆に言えばそういう裏話を書けるということは、やはり他の特殊な事情で食ってる人なんだろうなぁと思う。とは言え、単純にそういう伝手のある人を世襲政治家みたいにして叩くだけではいけないと思う。少なくとも僕のような(括弧つきだが)権威主義ないしエリート主義を是とする人間であれば、こういう幸運な条件がそろっている人々こそ、率先してそういう有利な立場を利用して活躍してもらいたいと思う。もちろん、その代わりに有利な立場を不当に利用したり成果が出なければ、社会から抹殺するべきだが。

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