2018年08月04日に初出の投稿

Last modified: 2018-08-04

高齢者の医療制度に関する本を書店で眺めていて苦労するのは、色々な分野の棚を見ておかないといけないということだ(もちろん、こういうことは他のテーマにも言える)。そもそも「社会保障」と言っても社会保障論という分野の本は公法(憲法や行政法)の棚に社会保障法の本と一緒になって置かれていたりするし、経済学、財政学、福祉、医療、介護、保険といった棚にも置かれている場合がある。そして、そういう本の中に数ページだけ高齢者の医療制度について書かれていたりする。もちろん、医療制度としては医学の棚にも類書が置かれているので、ジュンク堂のような大型書店では人文、社会、自然系の棚を一通り眺める必要がある。これは恐らく公共図書館で本を探すときにも言えることだろう。たいていは社会福祉の棚に置いてあるわけだが、社会学の棚にも「各論」として置いてあったりする。

それだけ社会保障が色々な観点で論じるべき話題であるというわけだが、概説書を探してみると「社会保障論」と題する書籍は、おおよそ 1980 年代以前には殆ど見かけない。それに比べて「社会保障法」というタイトルの本は更に何十年も前から出ている。したがって、公共政策や福祉思想も含めた「社会保障論」という概念は、「社会保障法」の上位概念として、ここ半世紀くらいで成立した上位概念なのだろう。

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