2019年06月27日に初出の投稿

Last modified: 2019-07-11

ZAP

このところ、船場センタービルを通って出勤したり退勤する日が続いた。当サイトで公開している船場センタービルのコンテンツは、まだ竣工するまでの歴史的な経緯を解説したり、9号館にある記念碑を解説したり、幾つかのページを追加したいと思っている。ただ、これまでたびたび書いてきたように、僕は船場センタービルに過度の理由なき愛着なんてない。ただの利用者の一人が興に乗って作っているページにすぎないとご理解いただく方がいいだろう。実際、僕は B2B の商業施設としての評価は分からないが、B2C の商業施設としては致命的な欠陥があって、そちらの方を向いた発展は非常に難しいと思っている。 このところ、船場センタービルを通って出勤したり退勤する日が続いた。だいたいは開店する前か、閉店した後に通っているため、余計に感じることなのかもしれないが、B2C としては構造と運用の二点に大きな問題がある。まず構造は、これは B2C の施設として考えるとどうしようもないので「欠陥」としか言いようがないわけだが、船場センタービルの通路は生活路ではないということだ。これはどうしようもない。僕らのように個人的な好みで通勤時にわざわざ信号を渡って中を通っているような人間を除けば、船場センタービルの通路を通って、帰りがけに何か買って帰ろうとか、出勤する途中でタオルを買っていこうとか、そんな人がどれほどいるだろうか。どこにでもある商店街の通路と比較して考えたら明白だと思うが、船場センタービルの通路を生活の場として使っているのは、そこで働く人だけだ。 そして運用という点で問題があるのは、もちろん平均すると17時くらいで店が閉まってしまうということである。よほど特殊な商圏や業界慣行でもない限り、こんな小売店はありえない。天牛堺書店について書いたことがあったように、店が18時に閉まると、店舗まで足を運んで1時間程度は物色できる人となると、サラリーマンでは付近に勤めている人だけだろう。日中に暇のある高齢者が客層の大半だというならともかく、それだけに頼って書店業や古書店業という商売が事業継続できるとは思えないのである(そして、そういう理由だけではないと思うが、天牛堺さんは店を閉じることとなった)。

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