2018年10月30日に初出の投稿

Last modified: 2018-10-30

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通信ネットワーク技術の基礎と応用- 物理ネットワークからアプリケーションまでのICTの基本を学ぶ

この手の本はたくさん出版されているのだけれど、通信工学の棚にあるものとウェブアプリケーション開発の棚にあるものとでは、やはり対象としている領域に違いがある。僕としては、本書のように通信工学の観点からインターネットや LAN といった通信の知識を築きたいし、オンライン・サービスのシステム開発をやっている人たちにも、同じように素養として期待したい。TCP/IP や OSI モデルだけでは不十分だと思う。

しかし通信工学のテキストの大半は、正直言って中身が薄いという欠点がある。殆どのテキストは、本書と同じように 200 ページ前後で 3,000 円くらいする割高な本ばかりだ。それだけ売れていないという証拠だと思うので、或る意味では日本の ICT の基礎教育の貧弱さを物語るわけだが、これは鶏と卵の話ではなく、やはり出版業界が投資して十分な分量の(それこそ、タネンバウムの本に匹敵するくらいの)テキストを世に問うことが望ましいし、テキストを選ぶ大学教員にも自ら学ぶべき学生に対して、そういうものを一冊でもやり遂げるだけの価値があると説得してもらいたい。

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