2018年03月15日に初出の投稿

Last modified: 2018-03-16

MIT 21G.503 Japanese III, Fall 2016 View the complete course: https://ocw.mit.edu/21G-503F16 Instructor: Takako Aikawa

Meet the Educator

英語を子供に学ばせるロールモデルをどういう人物に設定しているのかは知らないけれど、親がアホだとそこから間違うので、子供にはいい迷惑なんだよね。たとえば、この動画を観てもらえば、アメリカ人に日本語を教えてる教員でも、言っちゃあ悪いけどこの程度の発音でも仕事ができるわけだよ。ていうか、相手と言葉をやりとりする、しかも大事なのは発音が美しいかどうかなんかじゃなくて中身だという、たいていのコミュニケーションで共有されている価値観を前提にすれば(もちろん発音の美しさに着目することがあってもいいとは思うが)、日本で子供を英会話スクールや幼児教室に通わせてる親の大多数は基本的な勘違いをしていると思うよ。子供が最初に学ぶべきは、母国語での概念スキームや礼儀作法であって、どこまで行っても他人のスキームでしかないものを概念すら得ていない頃から口先だけで弄ぶことなんかじゃない。僕が philsci.info で、子供に哲学を教えるといったアプローチに懐疑的なコメントを書いているのは、もちろん子供を「外道に誘い込む」ようなことをするべきではないという自虐的なネタと受け取られる向きもあろうかと思うが、そんなこととは関係なしに、単純に子供の発育として概念もない「言葉」だけを弄ばせるのは習慣づけとしてよくないと思うからだ。5歳児が "supervenience" だの "ontological commitment" だのと、国内のプロパーの多くと同様に口先だけの天才ぶりを発揮するのは勝手だが、そんなものを喜ぶのはフジテレビや日テレのプロデューサーくらいのものだ。

本当に英語を子供の頃から身につけさせたいなら、概念なりエピソード記憶として体験とセットになった状態で記憶させるしかないのだから、端的に言えばアメリカやイギリスに引っ越すしかないんだよ。どれほど日本でシェイクスピアを読む神童として育つ子供がいようと、現地で流行してる音楽やテレビ番組や冗談も知らないで、ネイティブ(の凡人)と同じ感覚で英語でやりとりするってわけにはいかないのだ。

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