2018年02月20日に初出の投稿

Last modified: 2018-02-20

そして彼らはトークンの原資産などには注意を払わず、「大馬鹿理論(Greater Fool Theory)」に従って金を張る。つまり、自分より愚かな誰かがトークンにさらなる高値をつけるだろうと考えるのだ。悪くない賭けに見えるだろう。しかし、その理論が成立すればの話だ。

仮想通貨とブロックチェーン、そしてICOの狂乱に思うこと:伊藤穰一

彼が自分のサイトで書いた少し前の記事と似た趣旨だけど、いずれにしても、この記事も的確なポイントを取り上げていると思う。

分散化(decentralization)は情報の非対称性、そしてそれに由来する権限の非対称性を低減するものだけれど、昨今の投機的な参入や利用は伊藤さんが指摘するとおり逆の仮定に依存しており、これに関わるベンチャーや VC や投機的な参入者たちは、仮想通貨の仕組みが不十分であるという現状にフリーライドしていると言える、ただの不労所得層にすぎない。法律が遡及して「成敗」するわけにはいかないのだから、これが世の中にとって由々しきことだと思う人々は、当然だが何らかの対抗措置を実行するだろう(もちろん、Anonymous は何をやってるんだ、とか対抗措置の実行を奨励しているわけではない)。

しかし、よく考えると「大馬鹿理論」というものは情報の非対称性に反しているかどうかは、自明ではないのかもしれない。なぜなら、情報をもつことと妥当な推論をして正しい結論や推測を出すこととは違うことだからだ。たとえ『四季報』まるごと暗記しているような学生が就職面接にやってきたとしても、それだけで銀行や経産省や保険会社がその人物を採用するかと言えば、そんな単純なものではなかろう。

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