2018年03月07日に初出の投稿

Last modified: 2018-03-07

さくらレンタルサーバの管理画面で他社で取得したドメインを追加する時、DNSは以下のように設定と出てきますが、これは無視して下さい。

ドメイン=お名前.com、サーバ=さくらのレンタル、メール=GoogleAppsの設定方法

NS というものは、とりわけ業務で使っている場合は簡単に切り替えるものではない。よって、どこの NS を使うかはサーバの管理者にとって関心事となるし、本来は IT 企業に在籍している人間に限らずインターネット通信を利用している人なら誰でも少しは関心をもてる筈の課題であろう。NS の候補としては、すぐに三つの選択肢を考え付く。第一は自力で構築した NS であり、専用にサーバを借りたりハウジングのラックに据え付けたり、ともかく自分でサーバを用意するということだ。第二はレジストラが提供している NS であり、当社では(プライベートでも使っているが)GMO ペパボのムームードメインで「ムームーDNS」というサービスを使っている。第三はレンタルサーバ会社が提供している NS だ。たとえば、さくらインターネットなり GMO(傘下のレンタルサーバ会社が多すぎるので特定しない)なり Kagoya といったレンタルサーバの会社では DNS サーバを運用しており、いまどきレジストラで DNS を提供していないところは少ないと思うが、もしレジストラでオプションとなっていない場合に選択できる。

地力で NS を構築するというアイデアはコストがかかり過ぎるので除外するとしても、レジストラとサーバ会社が提供する NS ではどちらを選ぶべきなのかという問題が残る。この場合に考慮したいのは、(1) 障害の履歴、(2) 利用者の評判、(3) 事前に分かる機能、(4) 利用料金がかかるか、(5) いわゆる「DNSの浸透」などという言い訳を未だに言ってるかどうか、という点だろう。(2) は障害とまではいかなくても「遅い」といった評判のことだ。ただし Twitter やブログホスティングのようなサービスだと工作員やアフィリエイターが山のようにいるので、きちんと独自ドメインのウェブページとして(つまり、作り逃げや作り捨てで運用するにはコストがかかり過ぎる方法によって)公開している人物の評価に限った方がよい。(3) は、レコード情報として A レコードや MX レコードくらいしか設定できなくしてある場合もあるので、AAAA, CNAME, TXT といったレコードも設定できることが望ましい。いまどき TXT レコードで SPF を設定できないのでは業務用のメールサーバは運用できない。(5) については、カジュアルユーザを対象としていれば何らかの事前の言い訳として意味があるケースも考えられなくもないが、技術的にはキャッシュ・サーバの設定ミスなどに起因するナンセンスだ。NS の間違った運用者を擁護する必要などなく、ISP の通信網内だけで他人とデータをやりとりしているわけでもあるまいし、そもそもインターネット通信において「責任者」などいないというのが常識である。

さて、何日か前に述べたように(そういえば過去の Note を参照するのって、リンクを技術的に実装することよりも、どれがどういう内容なのか分からないという理由で難しいなぁ…)、当社のコーポレートサイトを移設するにあたって、ムームードメインのムームーDNSを使うべきか、それともさくらインターネットの NS を使うべきかという問題がある。もちろん一見すると、プロの技術者たるものムームードメインの NS など云々とか、実は大して根拠もなく決めてしまいそうになるが、このような事案は根拠もなく決めることではなく、そういう態度こそプロの技術者とは言えまい。実際、簡単に調べた限りでは両社とも大きな瑕疵もない代わりに評価する意見もない。どちらかと言えば、技術的な事情も理解していないライトユーザが多いムームードメインの方が、ちょっとしたパフォーマンスの低下でも騒ぐ人が出てきやすいと思うが、NS に関して悪い評判が目立つわけでもない。それぞれどちらの NS に対しても DoS 攻撃を受けたという障害情報は出ているが、こういうものはインターネット通信で DNS に関わっていれば避け難い脅威であり、どちらのサービスも対応している。あとは設定可能なレコードの種類くらいだが、さくらインターネットの「マネージド」プランを使っていると、他社で取得したドメインの扱いについて幾つかの制限がかかってサブドメインくらいしかレコードを追加できなくなってしまう。これでは SPF として他社のサーバを追加するといった柔軟な設定ができない(実際、マネージド・サーバのコントロールパネルにレコード情報を自由に設定する機能は用意されていない)。したがって、今回はムームードメインの NS を使うことにした。

さくらインターネット側の NS は、独自ドメインを設定した後でサブドメインを設定すると、なぜか NS をさくらの NS に変更せよという説明がヘルプサイトの記事に書かれていて、実際にサーバのコントロールパネルでも同じであると確認した。とういうことは、サブドメインをサーバ側で設定すると、NS をさくらの NS にしなければいけないという縛りがあるわけで、これはサブドメインを無制限に増やして悪用されないようにという配慮かもしれないが、これではかなり自由度がなくなってしまう。よって、これは説明がおかしいのではないかと問い合わせているところだ。

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