2018年09月05日に初出の投稿

Last modified: 2018-09-05

TechCrunch has learned and confirmed that in the last month, Evernote lost several of its most senior executives, including its CTO Anirban Kundu, CFO Vincent Toolan, CPO Erik Wrobel and head of HR Michelle Wagner beyond the usual attrition of engineers and designers.

Evernote lost its CTO, CFO, CPO and HR head in the last month as it eyes another fundraise

Evernote なんてサービスそのものは僕にとって些末過ぎてどうでもいいわけだけど(実際、使ってない)、これを freemium モデルの一つの結末として考えると色々と思うところはある。なんと言っても、最初からどこの IT ベンチャーであろうと、フリーミアム・モデルの全体像を正確に描いたうえでサービスを構築したりローンチするとは思えないから、今後も似たような状況に至る会社はあるだろうと思うからだ。Google ですら、最初は検索サービスを無料で使わせていたわけだけど、いまのプロダクト群を最初から予想していた Alphabet の役員なんて一人もいないだろう。つまり、フリーミアム・モデルを「無料版と有料版を設計した上でサービスを組み立てる」なんて意味で理解しているようでは、ベンチャー企業の経営者なんて全く務まらないということだ。仮に無料版のローンチから出発するとして(もちろん有料版から出発するサービスもある)、将来に有料版の追加機能を付けるのか、それとも別の付加価値を付けるのか、そういったことは、大半のベンチャーでは最初から誰も明確には考えていないことが多々あるのだ。

しかし、だからといって、それでいいというわけではない。なぜなら、あまりにも多くの IT ベンチャーが「明確に考えていない」どころか、全く何も考えていないからだ。それでも、無料のサービスは始められる。そして、VC に適当な企画書を見せたり色々な書類を集めて、地方自治体の助成金やら第三者割当増資やらで(実は殆ど事業投資には使われない)運転資金を稼ぐこともできる。何と言っても、企業の経営者なんて嘘つきや自己催眠にかかった人間でなければやれないからだ(僕にはできないが、それは経営者という仕事が賤しいからではなく、或る意味では「ひとでなし」になる潔い覚悟が必要だからだ。それゆえ経営者は高待遇を得てもいいのである)。しかし、そんなことが永遠と続くわけもないし、永遠と続くわけもないビジネスモデルを鞄に詰めてコンサルや経営本を書いているような真正の詐欺師どもを食わせてやる必要などなかろう。

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