2018年08月15日に初出の投稿

Last modified: 2018-08-15

添付画像

ふくしくん | 医療・福祉、介護の勉強・情報ポータルサイト

「福祉のポータルサイトとして様々な制度やサービスを紹介できればと考えています。」

「また、福祉の資格を目指す方々を応援できるようなサイトにしたいと思っています。」

サイトの目的として一つめは問題ないと思うけれど、二つめはダメだろう。社会福祉士や介護福祉士のような資格は弁護士などと同じで名称独占的な国家資格なので、資格をもっているどころか実務経験すらあるのかどうか分からない人間が勝手に「情報発信」するのは、ただのノイズでしかない。そもそも、こういうコンテンツのサイトって匿名で運営するようなものではないと思うんだよね。しょせん官公庁から引き写しただけの薄っぺらい記事を並べているだけでは、WELQ と同じである。それから、このサイトには「用語集」というコンテンツがあって、キーワードの解説が数多く(主に引用で)並んでいるのだけれど、このやり方って中小零細のウェブ制作企業がよく作るリンク集サイトのコンテンツと同じなんだよね。昔は中古車とか賃貸住宅とか、他のサイトからスクレイピングしてきたデータを使って胡散臭いポータルサイトを運営するというのが定番だったんだけど、そういうサイトがページランクを上げる SEO 手法として、よく業界の用語集ページというのをたくさん作ってたわけだよ。いまでは貧弱な用語集コンテンツなんて、「価値のないコンテンツ」という扱いで Google の SEO バイオレーションにかかって無視されるのは必至だ。

これから大きな予算が落ちてくると思ってる人が多いからか、このところ高齢者の医療や福祉つまりは社会保障にかかわる起業や資格ビジネスやアプリケーション開発、それからポータルとかブログの公開が増えているように思うのだけれど、見た感じでは、「官公庁案件クレクレ系のシンクタンクや NPO のサイト vs. いかにもな労働組合系の弱者救済サイト vs. 資格や求人に関する情報ブローカー」という構図ばかりで、後期高齢者の親をもつ者としては強い不満がある。もちろん不満を言っているだけだと何も変わらないうちに自分も後期高齢者となってしまうので、法令や制度はどんどん変わるかもしれないが、考え方や情報なり学説の整理はしておきたいし、それを当事者である高齢者から高校生くらいまでが理解できるようなコンテンツにしたいという意欲がある。加えて、何週間か前にもここで書いたことだが、高齢者の医療や福祉については、意外にウェブコンテンツどころか書籍が不足しており、現行の法令について体系的で十分なコンメンタールすら存在しないという状況が続いている。これでは自分のこととして考えてみても甚だ不安という他はない。

  1. もっと新しいノート <<
  2. >> もっと古いノート

冒頭に戻る


※ 以下の SNS 共有ボタンは JavaScript を使っておらず、ボタンを押すまでは SNS サイトと全く通信しません。

Twitter Facebook