literacy
2008年02月11日 16:49
このカテゴリーでは、さまざまなパターンの詭弁や誤謬あるいは悪文をケーススタディとして取り上げます。リテラシーを上げて、意図された(意図されざる場合も含む)情報操作から距離を置くためのケーススタディなので、コマーシャルやテレビ番組などに見られるプロパガンダも扱います。もちろん、ここ MarkupDancing にも詭弁や誤謬がたくさん見つかるかもしれませんので、当サイトを例外として免罪するつもりはありませんが、ひとまず蒐集先は他のサイトやメディアといたします。
「詭弁(sophism)」と「誤謬(error)」の違いは、日本語版のウィキペディアにもあるとおり、発言者の意図に依ります。詭弁も誤謬も、間違った論証を用いている点は同じですが、詭弁とは違い、誤謬には人を欺く意図がありません。したがって、誤謬は「間違い(error)」ないし「ミス(mistake)」の類になります(だからといって責任が軽いかどうかは別の話です)が、詭弁は敢えてする誤った議論と言えます。
さて、このカテゴリーでは詭弁と誤謬に加えて「悪文(poor writing, bad style)」も取り上げることにしました。悪文は、もちろん表現が悪いだけであって誤謬ではありませんし、ましては詭弁でもありません。しかし、その拙さゆえに誤解を生じやすい表現であることから、たとえ正しい議論であっても、読み手によっては間違った解釈へ導きかねないので、一緒に取り上げる必要があると感じました。但し、何が悪文であるかという定義は詭弁や誤謬よりも難しいため、ここでは「僕が読むと、こう解釈できた」という個人的な理由と、文法上の誤りをはっきり区別しながら検討しなくてはならないでしょう。書き手にしてみれば、僕の読解力が乏しいせいで「悪文だ」と言われても困るでしょう。とは言え、そのように読む人がいるという事実は拭えないので、結局は僕が「混乱を招く表現だ」と判断すれば取り上げます。
ちなみに、「詭弁」の「詭」は当用漢字や常用漢字に含まれていないそうで、「奇弁」と書く場合があるとのことです。当用・常用漢字に含まれていないから「詭弁」と書くべきではないという理屈は、結論そのものは愚かなことですが、別に詭弁ではありません。そう書かなければならない公式文書や帳票があるだろうと思うからです。
