RHODIA classic meeting book A5+
2008年02月09日 19:52

それまでローディアのメモやノートと言えば、ピンクとも紫ともつかない色のやたら太い罫線が、塗りたくられているという印象があったのです。いま勤めている会社にも何人か愛好者がいるので、ときどき見せてもらいました。すると、あの罫線に勝とうとしているのか、同じくらい太くて濃いペンを使っていたり、あるいは勝負を諦めて、罫線に埋もれるほど弱々しい文字を隙間へ控えめに置いているようでした。
ということで、今回ご紹介する classic meeting book を初めて見たときは驚きました。確かに、「ここへ行動予定を書け!」とか「ここには日付を書くんだ!」 といった自己主張の激しいレイアウトではあります。しかし罫線はと言えば、まるで日本の事務用ノートかと思うほど控えめな細さと色になっているのです。しかも、いままで見てきたメモやノートとは見違えるほど、罫線の太さが均一になっているのです。早速、経営管理部の会議用に買おうと決めました。A4 サイズもあったので、どちらを買おうか暫く悩み、A5+ を選択しました。A4 を見ると A5+ をそのまま拡大したような感じで、罫線の間隔まで広くなっていたように見えたからです。もちろん、大きな版型の紙に大きめの文字を書くのは清々しくて気持ちの良いものですが、その時は仕事で使おうと思ったので、回収不能の営業経費をのびのび書いても却って虚無感が・・・(笑。まぁ結局、仕事に使うのは勿体ないと思い返して、運用中のサイトやサイドビジネスの構想を練るために使うことにしたのですけれど。
思い返すと、小学校から中学校にかけて「ここにはこれを書いて」などとノートに区分線を引いて、オリジナルのレイアウトにしたノートなんか作ってましたっけ。いまでこそ、「○○大の学生が考案したノート」などといって売られていますが、僕が小学生だった30年くらい前も、ノートの付け方を工夫しながら勉強するように勧める新書版の本が、何冊かありました。中学生になってから暫くすると、そうした本を参考にしながら工夫しつつ作ったレイアウトは、後で自分自身が一人の読者として読み返すことになるので、結局のところ教科書や参考書といった書籍のレイアウトに近くなるのだと分かったのです。でも、教科書や参考書には、自分で作ったノートと比べて、いつも不足している点が一つあります。それは、僕自身のコメントや注意書きを書く欄がないということです。教科書や参考書は余白に書くしかありません。そのことを前提に余白を広く取っている教科書もあるし、山川出版社から出ていた書籍のように、コメント欄を最初から確保している参考書までありましたが、やはりマスを相手にしているだけあって、僕がたくさんコメントを書きたい話題について余白がたくさんあるとは限りません・・・
しかし、そのような悩みは馬鹿げているのではないかと考えるようになりました。なぜなら、「自分が後でコメントを書きたくなったときに、書けるだけのスペースを確保しておきたい」とは言っても、実はノートを付けている最中の自分にだって、「後で自分がどこにたくさんコメントを書きたくなるか」なんて予測できないからです。そのような要望を満たそうとして、限られた紙面を適切なレイアウトで区画しておくという方針を採用してしまうと、余白を出来る限り最初からたくさん残しておかざるを得なくなります。ですが、余白に書く内容がフェルマーのそれと同格であればともかく(笑、不必要または不合理なまでに広い余白を確保して自分の(後で書くかどうかすら分からない)コメントを残そうとするのは、単なる強迫観念でしかないという結論に至りました。所詮、学校レベルの勉強というものは、自分の血肉になっていればよしとすべきであって、わざわざ末代まで保存しておくようなものではないということです。数学IIのノートを付ける最大の目的は、漸化式や行列式の問題を自分が解けるようになることであって、参考書や授業の叙述に自分なりのコメントを残すことではありません。後でノートに書きたいことがあれば、付箋紙を貼って紙面を広げるか、あるいはチラシの裏にでも書いて挟んでおけ、ということです。恐らく、こういうノートをプラクティカルに使いこなせる人と、単なるファッションで持っているだけの人は、自分なりの使い方として割り切れるまで、色々と悩んだり失敗したりといった経験を積んでいるかどうかで分かれるのでしょうね。
