或るサイトの制作過程(26)
2005年07月14日 00:20
今日は新人さんに会員サイトの更新を教えただけ。こっちはこっちで会員サイトの一つが新作の公開だったので、いまリニューアルを検討しているサイトでは、昨日のプログラム移行で新しくしたランキング・システムをいろいろと触ってみたくらいです。
ざっと見て、毎日のことですが、相互リンク先を見に行って、「おお、Hime○ix はギャラリーの出し方を変えたり、またちょっと変えてきたな」とか、あるいは新規に登録してきたサイトへ行って、「なんだこの『人妻同窓会』は。うちの人妻サイトのモデルのサムネイルを無断で使いまくってるな」とか。
こういう場合は、たいてい抗議のメールを送ります。まず、画面をキャプチャーしておいてから、「著作物無断使用の警告」とかいった件名でメールを送り、無断で使用しているサムネイルの削除を求めます。無断使用の数が多かったり、あるいはサイトのロゴタイトル画像に使うなど悪質な場合は、サイトの運営責任者か、あるいは制作責任者からの返事を求めます。要するに「詫びを入れろ」ということですね。これまでにも、仁義を切ってこなかったガールズ何とかという有料サイトの運営者を呼びだして吊し上げた例は書いたと思いますが、そこまで行かなくてもドメインの登録情報などを伝えて「ドメインの管轄レジストラに対しても同様の警告を送信する」とか「法的な対応を顧問弁護士と検討させていただく」などと書けば、たいがいは対応します。ていうか、かつては PORNOG○APH とかストリート○ンジェルズを運営している会社と協議して、共同の顧問弁護士を雇うかどうか検討していたのですが、費用の割には効果が薄いということもあって、立ち消えになったようです。
WordPress の Draft (書きかけエントリー)として残してある文章で書いたこともあったのですが、ひとくちに「デザイナー」と言っても、bA など超有名制作会社で毎日 Flash と取り組んでいるデザイナーもいれば、新聞の折り込みチラシを毎日つくっているデザイナーもいます。また、僕のように(たぶん、まだいまのところ勝ち組の)アダルトサイトと日々向き合っているデザイナーもいれば、下請けかなにかで、テンプレートを使って山のように同じ見栄えのサイトを量産しているデザイナーもいます。サムネイルを流用した元のサイトだと知らずに相互リンクの登録をしてくるといった、随分と間抜けなことが起きる背景には、このように手抜きの量産ウェブサイト(Google マーケティングとか SEO 的には「デュプリケート」と呼ぶ)を作っている人々の頭には、著作権など云々している暇がないという事情があります。また、一日に相互リンクの登録を数百・数千とやらねばならないバイト君とか、あるいは登録代行業を田舎で細々とやっているような個人事業主にしてみれば、どのサムネイルがどのサイトのモデルで、いま自分がどこに相互リンクを依頼して・・・などと立ち止まっている暇がない。それもまたよく分かる話です。柳田邦男さんの近著でも指摘されていますし、僕もかつて書いたように、PC の普及によって、人間の思考能力や思考・判断に対するモチベーションが下がってきている面もあるのでしょう。早い話、プログラムの性能が上がるのではなく、人間の知能が下がるという皮肉な意味で、コンピュータと人は近づいているのではないかと思えます。
なんてことを会社で考えたりするわけもなく。明日からサイトのリニューアルをやっていこうと思います。新人さんは徐々に更新を覚えつつありますが、どうも LAN 環境なりサーバ(ローカルとリモートの関係)なりに疎いみたいなので、いささか不安が残る。ていうか、人に言われなくても勝手に更新をして、こちらのローカルチェックに回してくれたら助かるのだが。まだちょっと、サイボウズのアカウントは発行できないな(つまり、首を切る可能性があるということ)。
