耳が痛い話ですな。
2010-03-11 02:59 /
いつまでも会社が苦しいのは、どうしようもならなくなる前に、どうにかするには何を為すべきか、きちんと考えることだと思うんだよね。どうにもならなくなって増資、駄目になりそうだから借入を繰り返していても、いずれは疲れ果てた最後にすべてを失う羽目になる。博打の場に座っていたいがために、勝ち目のない勝負にチップを張り続けるみたいな。
ほんとに耳が痛い話ですな。いやほんとに。
広告代理店の仕事なんかしてても、クソみたいな仲間誉めの賞はたくさんとれるけど結局は誰も幸せにならないですよ。やることなすことクライアントの社内政治とか予算消化といった、コンテンツとは殆ど関係のないことで物事が決まる。エンドユーザだけでなく、制作してる人間もほったらかしで、ブレストという名の茶飲み会にばかり時間を浪費して、納期前日に与件が決まったりする。
それで金が稼げるならともかく、たいていはテレビや新聞を含めたグロス受注のうちウェブには1割も割かれない。うちにしても、この前受けたグロスでせいぜい 6,000 万とかその程度のはした金が割り当てられて、社員が6,7名ほど年間拘束される。額面だけでよだれをたらす馬鹿にはうらやましい話かもしれないが、まともな経営者なら、冷静に考えたら 6,000 万で7名拘束なんて、会社の経営にとって猫のウンコていどの貢献もしないことがすぐに計算できるだろう。仕事は汚いものだとか現実とかいうセリフは既に多くの人が語っているところだが、それは引き換えにそれなりのものがあるか、それしかできない能無しか、あるいは単に楽しいとしか思わない人間だけが言えることだ。
そして、このような話もある。
Andreessenの見るところでは、ITが登場してからすでにこれほど長い時間が経ったにもかかわらず、 メディア企業にはITを理解する能力がいっこうに育っていない。「IT企業の行動の原理がまったく理解できていない。IT企業の得意なことは絶えざる自己変革だ。Microsoftがちょうどそれをやっている最中だ。Ballmerは愚痴などこぼしていない。彼は課題に正面から取り組んでいる」。 Intelもそうだった。Andy Groveは古いIntelを解体してメモリーメーカーからCPUメーカーへと生まれ変わらせた。IT企業のCEOはみなそうしてきた。 Andreessenが過ごしてきた業界ではそれが鉄則だったからAndreessenにはそれ以外の道は考えられないようであった。テクノロジーは日々進歩していく。人はそれに適応しなければならない。メディア企業もこの教訓を早く学ばねならない。コンテンツがデジタル化されて消費者に届けられる限りに おいてメディア企業もIT企業たらざるをえないのだ。
旧態依然たるメディアにしがみついている企業に乗っかってしか生きていけない、広告専門のウェブプロダクションというのも、また自己変革が難しいようである。
