電子出版はすでに始まっている – 池田信夫 blog
2010-03-03 16:55 /
つまり大人の知らない世界で、電子出版はすでに一大産業に発展しているのだ。これは80年代にテレビゲームが飛躍的な発展をとげたのと似ている。共通点は子供の娯楽なので誰も関心をもたず、役所が補助金を出して「育成」しなかったので自由にビジネスができ、マスコミが「戦略産業」などと持ち上げなかったので大企業が参入しなかったことだろう。
だから技術的には何もむずかしいことはなく、問題は多くのアクセスを集めるウェブサイトと、課金できる「大人用コンテンツ」の流通システムをつくることだ。
これは確かにそうだ。
iKnow!(現、smart.fm)を使っていた時期に自分の日記で書いたことだが、モバイルウェブの電子書籍サイトを利用していてすぐに分かるのは、物量として圧倒的なのはライトノベルズやグラビアあるいは端的にアダルトコンテンツなのだ。光文社新書や中公新書のような教養書ないし啓蒙書は、一部の携帯サイトで販売されているが、そのサイトにしても圧倒的に多いのがライトノベルズや時代小説やエッセイであって、しかも数少ない教養書や啓蒙書や実用書は、殆ど数が増えていない。買おうにもコンテンツがないのである。
ここ10年くらいの書籍は電子組版が当たり前なので、データを使い廻せばモバイル用の電子書籍にとするのは容易なはずだ。それをやっていないのは、ビジネスとしてもただの怠慢でしかない。
