【哲学】人類をリセットするクラウド革命
2010-02-05 02:04 /
情報のセキュリティーについては、私たちは自分のデータを物理的に所持しなくなることで、それを守れるようになる。データは貴重なものだが、物理的なモノとは違い、わずかなコストで完全なクローンを作れる。さらにクラウド・コンピューティングでは、物理的な保有と所有権が切り離されるため、プロバイダー(保有者)とユーザー(所有者)はお互いを信頼し、データの安全を守ることで合意できる。
ルチアーノ・フロリディと言えば、イタリア出身の哲学者ですな。確かオンライン版の分析哲学のジャーナルを編集してたのも、イタリアの人じゃなかったかな。結構、やってる人がいるんだよね。
それはそうと、このいかにも「マトリックスの見過ぎ」みたいな調子の文章はなんだろうか。まだ彼の著作は読んでないから、冷静な議論のレベルは分からないのだが(笑)、はっきり言ってこれでは「科学哲学崩れの3周遅れニューサイエンス論者」という感がしなくもない。さきほどの記事とつながるわけだが、クラウドを大手の IT 企業が提供して競争すればよいなどという牧歌的な市場の理解とか技術史の理解では心許ないし、そもそもジャーナリスティックに「いけいけ、どんどん」と煽ってるだけなのか、「これからこうなるぞ、どうする?」と脅しているのか、それとも単にラテン系らしくハイなのかわからんぞ。
[追記:数十分あと]
探してみたら The Blackwell Guide to Philosophy of Computing and Information があったので、これを少し読んでみた。フロリディが寄稿しているのは “Information” だけで、近年の情報理論の展開と合わせて「情報」の分類をしている。これだけだと上記の所論との関連がにわかにわかりにくいので、もう少していねいに論じているものを見たい。
