Blippyでは、早くも$1M分のカード購入情報が公開されている
2009-12-26 03:33 /
もちろんこれは、Blippy自身が$1M(100万ドル)稼いだという意味ではないが、いずれはそのつもりだろう。ともあれ、同サービス上でユーザーが2万5000件の買い物データを見せびらかしているという事実は、誰もがこのアイディアに反対しているわけではないことを表している。
そりゃそうだろう。広告代理店やマーケターあるいは銀行や大手企業のシンクタンクなら是非とも欲しいデータなんだから。それに、Twitter だのライフログだの位置情報だのリアルタイムなんたらだのを「次世代サービス」などと持て囃しているのも、結局は人を集めてナンボの世界でキャンペーンサイトや芸能人ブログをバカスカ建ててはみたものの、その後どうなってるかがぜんぜんトレースできてないわけだし。メルマガとか RSS を購読させてすら、その後で消費行動とどう結びついてるかなんて分かってないんだから。
実際の話が、芸能人を使ったキャンペーンサイトにしても、何億かけていようと商品の売り上げになんて殆ど貢献してないわけで。それに、俺らみたいにユニークアクセスだけで一日に十万以上をカウントしていた、アダルトサイトの業界にいた人間からすれば、芸能人のブログとか、大手企業のキャンペーンサイトの「ページビュー」なんてものは、ハナクソにくっついた鼻毛の本数ていどの数字でしかない。
それでも作り続けられている理由は何かと言えば、大手の商品になると、みんなに忘却されないための広告を作り続けなきゃいけなくなるからだ。要するに広告が単に掲載されたり放映されていればそれでいいのだ。したがって、バカが作ったサイトやテレビ CM であっても、みんなが忘れないうちに目の前に出てきさえすればそれでいいのである。
さてでは、Blippy 上で自分たちの買い物をあれこれと見せびらかしてるバカどもは、英語の読み書きができる以外に何か取り柄があるのだろうか。おそらく、あるのだろう。だからクレジットカードなんてもってるわけだし。
じゃあ、バカにはたくさん消費してもらって、経済がよくなればそれでいいじゃないかという話で終わってしまう。なぜなら Blippy というサイトがどれほど人を集めようと、やっぱり「人はどういう理由でものを買うのか」という問いに答えることはできないだろうとからだ。従来の手法よりも、少しはマシなのかもしれないが、何を買ったかという統計がどれほど集まっても、それだけでは消費者行動の理論をよりよく組み立てる役には立てまい。
