『ホワイトカラーは給料ドロボーか?』
2009-03-21 00:00 /
予想していたよりも堅実な論旨で、ベーシックな経済学を下敷きにした論文という印象だった。ただし、グラフで示される数値の解釈にいささか疑問を覚えた。過去と比べて大差ない変動率を「大幅に上昇した」などと書いてあったところが、二箇所ほどある。成否はともかくとして、それなりにまとまった内容の本ではある。
昨今ではウェブ制作プロダクションのように、ブルーカラーとホワイトカラーの区別があまり意味を為さない企業も多く、場合によっては従業員と経営者ですら一日の大半を同じ業務に費やしている場合もある。また、パソコンが普及してきたため、しばしば言われるように「背広を着たブルーカラー」としてのプログラマやネットワーク管理者あるいはデザイナーの業務・待遇について、考えさせられる。そろそろこうした対比も、前時代的な区分けとして腐敗してきているのではないか。

