雑記(5)
2009-04-19 00:00 /
そのいち。
マクラケン直子さんとウェブアプリケーションの入門書について少し話をしていたときに感じたのだが、確かに入門書はとにかく色々なものが出ている方が良いと思った。多種多様な切り口で色々な説明の仕方をしたほうが、バックグラウンドの違う多様な読者がそのうちのどれかに、うまくマッチするかもしれないからだ。マッチせずに次の本を読んでみるとか、あるいは諦めるとか、そういった場合もたくさんあると思うのだが、仮に或るテーマについてたった一冊しか入門書がなければ、それにマッチしない人はみんな諦めるかもしれない。なので、水野さんや小島さんみたいにネット上で文書を公開したり、マクラケン直子さんのように本として書いてみたりするのは、導入の間口を広げるよいアクションなのだろうと思う。
恐らくは表に出ていると、俺みたいな傲慢な奴に(笑、色々と言われたりすることもあるんだと思うけど、まぁ色々なところで入門の手ほどきをしている方々は、がんばっていただきたいなぁという話である。
そのに。
確かに、俺は個人的に Tumblr が好きではない。リンクはこれ、テキストはこれ、引用はこれ・・・「ここは幼稚園か」と思うようなつくりで、用途に応じたフォームが上げ膳据え膳でしつらえてある。そうした別々のコンテンツは、ビジターが閲覧するページにまとめられているので、見ているだけなら裏側の様子は分からないが、「使う方」として、あの煩雑さはどうにも耐え難い。「リンクをポストできるのはここだけ」と指定することに何の意味があるのか。実際には text ポストにも quote ポストにも音声ポストにもリンクを貼り付けるための機能は備わっている。したがって、セキュリティの理由で分けているとは到底思えない。ともかく、そういう個人的な好き嫌いはともかく、Tumblr への貼り付けが「エントリー泥棒」になるかどうかは、よく考えると、ここ Posterous でも引用をそのまま貼り付けているので、他人事ではない。
ブックマークレットで貼り付けたテキストをどんどん非公開のエリアにデータとして保存していくだけなら、それは全く合法的だ。しかし保存先がただのブログであったり、「ソーシャル」なウェブアプリケーションだと、それは公開しているのと同じことである。ソーシャルブックマークの場合は URL だけだし、もともと他人のコンテンツを参照していることが自明なので、問題はない。しかし Tumblr をはじめとするブログやマイクロブログへのコピペポストは、そのコピペを「引用である」と明示できていない限り、ビジターに無用の混乱を引き起こすことは当然であろう。
もちろん、上記のページでコメントを書いている otsune さんが指摘する通り、Tumblr を利用することと剽窃は同じではない。まぁ、わざわざ「密結合」などと気張って書く必要もないと思うが(そもそも密結合とはそんな意味で使う用語ではない)。ともあれ、この人が述べているように、Tumblr をごくふつうにブログとして使っている人もいれば、画像や動画の引用集ないし備忘録として使っている人もいて、さまざまだ。Tumblr だからどうとか、WordPress だからどうというのは意味がない。それから Matt が Tumblr に拒否反応を示したという、どうでもいい話が各所で言及されているけれども、それは単なる好き嫌いかもしれないし、Tumblr をライバル視しているのかもしれないし、そんなことは本人に聞かないと分からない。
ただ、Tumblr を見ていて思うのは、あれって別にマイクロブログでもないのに Twitter みたいに一言コメント用に使ってる人って多いんだよね。これはこれで興味深い。
