Scribble at 2017-07-22 10:56:24 Last modified: 2022-09-21 09:43:13

"scientism" と言っても、「今後は科学だけでいい」というタフなタイプと、「これまでも科学だけでよかった」という(実は非科学的なことを言ってる)あほうを区別しないといけない。つまり、「科学というのは最初から科学だったわけではない」という正確な理解こそが科学的に「科学」を考えていることになる。そこを超えて「これは(現代の基準の『科学』からして)科学的ではない」と過去を断ずるワインバーグの本みたいなものは、実は科学哲学の俗書にも及ばない、ただの無知無教養を書き殴ったチラシにすぎない。なんとなれば、あの本には「いまの基準でいう『科学』をアリストテレスやデカルトがやっていたならもっと人類の知識は発展していたのに」という含意があるからだ。そんなものは科学の議論ではなく、出来の悪い転生ラノベにすぎない。

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