Scribble at 2017-04-17 15:50:29 Last modified: 2022-09-20 10:06:04

SNS時代の美術館や博物館の「写真撮影OK」戦略のゆくえ

興味深いポイントが幾つかある。まず、このページをシェアするきっかけになった話題だ。記事筆者が「絵を写真にとっても、なんか伝わらない」と指摘している。これは僕も似たような印象を感じていて、Google+ の過去ログに書いたはずだ。写真だと当然のように音や臭いや感触は伝わらないし、そもそも写真は認知している範囲の一部を構図として切り抜いているだけなので、見え方そのものも全く違う。つまり、写真を見ることそのものが絵画鑑賞と同じなのである。

次に、相変わらず自民党議員の愚かな発言が話題となっていた件だ。野党は単なる幼稚さで済むが、自民党議員の場合は愚かさを老練さと勘違いしている人々がいるので始末が悪い(そうして何年か前に観察したとおり、これは単に立場が変わるだけの問題であって、彼らが本質的に幼稚だったりバカなのではなく、ああした立場は人をそのようにしてしまいやすいということなのだろう。だからといって免責される筋のものでもないが)。更には、記事筆者による「いち利用者としては、『TSUTAYA図書館』は入りやすいし遅い時間まで空いているし使い勝手が良い」という感想まで出てくる。本当に、夜遅くまで開いている図書館のスタッフに残業代が支払われたり、あるいは交代制の要員が(それに対応するインセンティブと共に)確保されていれば、「民間の知恵」よろしく24時間制にしてもよかろう。どのみち数年後には外食産業と同じで「ワンオペ」になるか、利益が出なくて図書館の運営など止めるに決まっている。記事筆者は読書と記事を書くことしかやることがないようだが、人間は他にやることが幾らでもある。

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