Scribble at 2017-01-27 16:31:33 Last modified: 2022-09-15 10:46:41

ジュンク堂の大阪本店で文庫本を眺めてきた。

まず岩波文庫の『トリスタンとイズー』がないか探してみたが、やはり品切れである。次に呉さんが双葉文庫から出してるマンガ評論のものもなかった。こうしたものはアマゾンで古本を買うほうが早い。それから河出文庫から出ている橋本治さんのマンガ評論は、後編に大島弓子さんについての評論が入っているので、前編ではなくこちらを読みたいのだけど、まぁ古本あるいは図書館にあれば図書館でいいと思った。ざっと目を通しただけの印象に過ぎないが、どうもマンガに限らず、評論をわざわざ書くということは凄く好きで他人に読んでもらいたいと思って書いているか、あるいは凄く嫌いで他人にあらかじめ駄作だと忠告するために書いているかのどちらかではないかと思える。そして、橋本さんの文章は明らかに前者であって、文章からはあまり評論というスタンスを感じなかった。まるでファンのエッセイだ。少女漫画評論の嚆矢との評判が高い文章なので、一読の価値はあるのだろうけれど、この人の文章は他の話題についても「イトイ系」というか、平易な言葉で書くということに自意識を依存しすぎているように思う。

  1. もっと新しいノート <<
  2. >> もっと古いノート

冒頭に戻る


※ 以下の SNS 共有ボタンは JavaScript を使っておらず、ボタンを押すまでは SNS サイトと全く通信しません。

Twitter Facebook