2017年10月04日20時13分 に初出の投稿

河本孝之Takayuki Kawamoto

Last modified: 2017-10-04 20:13:32

XML 形式でマークアップすれば「データが再利用できる」と言われて、15年ほど前の大企業はこぞってゼネコンに色々なアプリケーションや VB のしょーもないマクロを作らせて大枚をはたいていた。確か、XBML だったか、業務プロセスを XML 形式で記述するなどという牧歌的な規格もあった。なにせ、その当時は先頭に "X"、末尾に "L" と書く色々なマークアップ言語が登場したので、いちいち覚えていない。それらは、簡単な話だが DTD によってシンタックスを定義された単なるマークアップ言語という理論(公理系)のモデルにすぎないわけだが、何か新しいプログラミング言語か技術的な規格であるかのように宣伝され、それらを扱う業者が(実は彼らが勝手に拵えただけの「隠語」みたいなものにすぎず、XML としての汎用性は確かにあるが、ビジネス上の必然性がないという致命的な欠点があった)あれこれと捏ね繰り回していただけのことだった。

オンラインコンテンツやデータの再利用性というのは XHTML 1.0 が登場する頃からさんざん聞いたけど、まずはマイクロフォーマットやセマンティクスウェブのツールに負けて、次に自然言語解析でいいじゃんという趨勢に負けるのだろう。その点、印刷物はレイアウト(を可能にする製版ルール)がマークアップを反映するので、いったん印刷すると動かせないし、逆変換が難しいという視覚障害者にとってのバリアとなりうる欠点はあるが、それらを除けば平凡な教養人になら直感的に(例えばどこが「引用箇所」なのかが)通じる。

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