2017年06月09日19時10分 に初出の投稿

河本孝之Takayuki Kawamoto

Last modified: 2017-06-09 19:10:04

最近は EU から独立するだのテロが頻発してるだの、イギリスが悪い方で衆目を集めているのだけれど、考えてもみればイギリスって何か策を弄して歴史を背後から動かしてます的な雰囲気を演出するポーズだけは伝統があるけど、要するに実績が伴ってないんだよね。イスラエルができたときの経緯とかは、その最大の失敗では。そのうちウェールズも独立するとか言い出すんじゃないのかな。

もともとはイギリスもゲルマン人が海を渡って征服した移民国家とも言えるわけで、その末裔であるアメリカともども、田舎者であることに変わりはない。そういう人々が黒人やインド人を使役してきた上で、分析哲学とか科学哲学をいわばヨーロッパの大陸から輸入して発展させているというのは、僕にはどうも哲学としての核がないように見えるんだよね。よくハイデガーとかをやってる昔の大家が英米哲学は軽薄だと評したという話は聞くのだけれど、あながち馬鹿げた偏見と言って切り捨ててよいかどうかは分からない。彼らが、いかな哲学者として凡庸な洋書読みであったとしても、何らかの人としての見識において何かを感じ取ったのではないかという可能性は残るからだ。

でも、よその土地から移ってきた人々によって共同体が成立したという広い意味では、およそ「移民国家」と言えない国はないのだろう。日本だって、もともとは大陸から渡ってきた人々が定住して共同体が成り立ったわけだし、ドイツやギリシアにしても、どこからか移住してきた人々が定着しただけのことにすぎない。一般的な人類史の観点で言えば、アフリカの或る土地から世界中に散っていった殆どの人々は「移民の末裔」である。しかし、だからといってもイギリスは騎士道をうたいながら数々の残虐行為を繰り広げたり、スパイだ謀略だ世界の金融の中心だと言いながらも酷い結果をたくさん引き起こしている。哲学においても、昔から実はヒュームとかロックなんて大したことのない素人心理学や素人生理学をやっていただけだと切り捨ててもいいという可能性がある。

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