2017年05月19日14時05分 に初出の投稿

河本孝之Takayuki Kawamoto

Last modified: 2017-05-20 12:29:16

JASRAC がお手軽に色々な「お問い合わせ」とか著作権法をちらつかせて世の中を牽制できているのは、まるで彼らが著作権法という国内法について最高裁判所並みの解釈上の権威をもっているかのような誤解があるからだ。僕は先の投稿でも権威という仕組みは必要だと書いているが、当然のこととして権威には正統性なり正当性がなくてはならず、JASRAC に法律を特権的に解釈する能力や法的権限など全くないのだし、これは誤解という他にない。

はっきり言えば、JASRAC がとりわけマスコミで絶大な影響力を持っているのは、レコード会社が後ろにいて、その後ろには芸能事務所があって、そのまた後ろには(もちろん)反社がいるからだ。僕らはそれほど気にはしてないが、マスコミ関係者はそうした事情なり構図を弁えているからこそ、迂闊に JASRAC を敵に回すようなことはできないわけである。張子の虎も同然だが、見た目だけでも虎だと言える限りにおいては、要するに彼らも反社、あるいは平気でスラップしてくる弁護士などと同じ程度の威圧や牽制力を利用して相手が勝手にものごとを抑制してくれることに期待しており、そういう卑怯な構図に依存して事業を推し進めていると見做せる以上は、世の多くの人が漠然と感じているとおりの外道だと言ってよい。

僕は著作権法は必要だと思うし、それによって守らせる権益も認めている。バカが勝手に他人の成果を自分のものだと言い張って商売を始めたり名声を得るなどということは、やはり正義に反している。しかし、それは何十年も保護されるような法益ではないと思うし、ましてや JASRAC が言うような、売れるまで苦労させた家族の生活を当人の死後も保障するなどという、フジテレビが特番でやっていそうな、苦節何十年の演歌歌手の成功物語をなぞるような理屈は馬鹿げているという他にない。

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