2017年05月11日15時57分 に初出の投稿

河本孝之Takayuki Kawamoto

Last modified: 2017-05-11 15:57:45

もうかなり経つのだが、連れの Google+ アカウントで利用規約違反という警告表示がずっと出ている。もちろん、アカウントを放棄して別のものを作り直せばいいわけだが、理由もなくアカウントを凍結されるかもしれないというのは、やはり納得し難いものがある。僕らは利用規約に同意してサービスを使っているわけだが、自分のやることの全てが規約に沿っているかどうか正しく判断できるとは限らない。そのため、不完備な契約として Google の側にアカウントを suspended したり banned する権限を委ねている。しかし彼らの判断も誤りうるのであるから、我々にも彼らの判断について抗弁する方法や機会が与えられてしかるべきである。しかし、彼らはアカウントをサスペンドするときに理由を示さないし、どうすれば抗弁できるのかも伝えてくれない。こんな傲慢なことがあろうか。

もちろん理由を開示するとスパム業者が対策するからという事情は分かるが、イノセンスなユーザまで巻き込んで抗弁権もなしとは驚く他にない。結局、彼らも社会科学的にはナイーブなお子様であって、力を手に入れると簡単に共産党の幹部やバチカンの異端審問官になってしまう。こうして見ていると、支配的な欲求だろうと、あるいは自由を求めての欲求だろうと、いったん何かを成し遂げて産業内での力を手に入れてしまうと、やがては力に任せて圧政を始めるようになり、反抗的な人々の中に登場する有能な人々の手によって凌駕される。まるでラノベの安っぽい英雄譚だが、IT 業界なんてこれと同じことの繰り返しだ。なので、DuckDuckGo だろうと nginx だろうと、大きなシェアを手にすれば VC や従業員組合からの突き上げによって、やがては腐ったことをやりはじめる。それはその筈で、神の視点から眺めれば、どれほどの英雄だろうとしょせんは凡人だからだ。

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